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7、介護サービスの種類

「介護」イコール「老人ホーム」ではないということ

介護が必要になったら、「施設」を探さなくてはと焦ってしまうのではないでしょうか。
すぐに長年暮らしている、慣れ親しんだ地域を離れ施設に入るのは、環境の変化からくる本人のストレスを考えると最優先ではありません。
かと言って、これまでの住まいで暮らすというと、自分が(子供が)つきっきりで見なければならないというわけではありません。家にいながらデイサービスに通ったり、ヘルパーさんに家事を助けてもらったり、短期間宿泊したりする「在宅サービス」があります。
※介護サービスを在宅で受けている割合は、81%(令和2年 厚生労働省 介護保険事業譲許報告より算出)

また、高齢になって住み替えを考える場合、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、「シニア向け分譲マンション」、「有料老人ホーム」など種類やサービスが多く、費用が高額になる場合もあるので、住まいをどうするか、事前に考えておく必要があるでしょう。

介護保険サービスの老人ホーム

介護認定を受けた場合、「介護保険サービスを受けながら入居できる民間型の老人ホーム」や、要介護3以上が対象になる「特別養護老人ホーム」、認知症の方が利用する「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」があり、本人の要介護度や経済状況などにより選択するようになります。
高齢者向け住宅で介護保険サービスを利用する場合、本人の意思が尊重されている施設か確認することも大切です。
「高齢者向け住まいでの介護保険サービス利用にあたって確認したいポイント」
(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/001203422.pdf

自立と本人の意思の尊重


介護サービスは介護を受けるご本人の意思の尊重や、介助を受けることで、できることは自分で行い、できる範囲で今までの暮らしを続けるという「自立」の考え方が中心にあります。
介護保険制度では、介護が必要な高齢者を心身の健康が維持・向上できるよう支援することだけはなく、ご本人が地域で暮らし続けるための自立した生活をサポートする制度です。一人ではできないことも、介助があればご本人が主体となり住み慣れた地域で暮らし続けられるということを大切にしています。

介護保険で利用できる介護サービス


では介護保険サービスはどんなものがあるのでしょうか。
まず、介護保険サービスはケアプランに基づいて行われます。ケアプランの作成も介護サービスの一つです。

介護保険サービスの種類は大きく分けて、
□在宅サービス
□施設サービス
□地域密着型サービス 
があります。

□在宅サービスは自宅などで暮らしながら利用できるサービスで、通って利用するデイサービスやリハビリサービス、短期の宿泊サービスなどがあります。また自宅に訪問を受けて利用できる訪問サービスには、訪問介護や訪問看護、訪問リハビリテーションがあります。福祉用具貸与や福祉用具販売、住宅改修も在宅サービスに含まれます。

□施設サービスは、施設に入所するサービスです。
介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療などです。施設サービスを利用する場合は、施設のケアマネジャーにプランを作成してもらいます。

地域密着型サービスは、事業所がある市町村にお住まいの方が利用できるサービスです。(市町村が指定、監督を行っている)
通うもの、訪問を受けるもの、入所するものがあり、認知症対応型のサービスや訪問・通い・宿泊が同じ施設でできる多機能型の事業所があります。

なお、利用できる介護保険サービスについては、厚生労働省のホームページに詳しく掲載されていますので参考にしてください。

厚生労働省「公表されている介護サービスについて」
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/

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