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コロナ禍について、NYに来て思うこと。


こんにちは。
早速タイトルについてです。

NYに来て、コロナ禍での気持ちがとても変わりました。
それを書いておきたい。

私は、すごく楽になりました。

それは、ワクチンを打ち終えたことが理由というわけでもないです。
それより前、こちらに来てすぐに、既に気持ちが楽になっていたからです。

私がしている対策は日本でやっていたこととあまり変わっていません。
基本はマスクしているし、いちいち手洗いうがいするし、手指消毒もするし、感染しそうと感じちゃうところは避けてる。
学校はほぼオンラインだし、むしろ東京にいる時より人に会っていないかも。

でも、心がすごくすごく楽になりました。
だから、私自身が何か変化したとかではないのですね。
ここにいるだけで感じられるものによって、自然と、心が楽になりました。

正直、東京の方が街としては比べるまでもなく綺麗だし、東京の人達の方がよっぽどちゃんとマスクをしているし、私が会っていた人達は特にきちんと対策している人達でした。
それでもこちらに来てからの方が心がすごく楽なんです。

それはなぜか。

なんというか、東京にいる時は、専門家による科学的根拠からこれをやればいいとかではなく、とにかくひたすらにできる限りの対策を、自分で調べ、考え、していました。
なんでかというと、国とかがやっている、言っていることによって、状況が良くなっていかないから。
でもとにかくかかりたくないから、とにかくウイルスをブロックすることを自分の頭で考えて、頑張っていた。
で、それは、自分や身近な人にとってはいいことだったとはいまだに思うんです。
でも、知らず知らずにとても疲れていました。
それが当たり前すぎて気づいていなかったけども。
そのことに、こちらに来て気付きました。
疲れてたんだなーって。
たぶん、私の周りの人は少なくともみんな同じな気がする。
実感として気付いていないかも知れないけれど。

こちらの人達は、なんというか、明るいのです
(国民性とかそういう話ではないです)。
それを、着いてすぐから感じていました。
ワクチンのおかげが大きいとはもちろん思いますが、でもいまだにマスクをしている人だろうが、お店の入り口で毎回手指消毒していようが、明るいです。
人や街の雰囲気が、かな。

それはやはり明らかに、コロナ禍というものが、「どんどん良くなっている」からではないかな。

私が来た日から今日までの短い間にだって、どんどん良くなっています。
もちろん一時期はすごいことになっていた街ですよね。
でも、ある意味当たり前の、「その時最善の対策」を国や州がしてきて、皆がそれに則って生活していったら、普通に段々良くなっていったわけですね。
だからみんな、明るいんじゃないかと思います。
やることやったら希望が見えてきた、いまここ、という感じでしょうか。
で、みんなで頑張ってその結果が出たら、ちゃんとお祝いするんです。
頑張ったねーって。
その花火が上がってからかな、ここ2週間くらいで明らかにマスクをしている人の方が少なくなったのですが(外での話)、そしたら人の表情が見えます。
それってかなり素敵なことです。
そしてますますみんな明るくなりました。

逆に言うと、東京にいた時は暗かったなと、こちらに来て初めて気付きました。
でもそれは当然ですよね、良くならないのだもの。
明るくいられるわけがないです。

演劇の話にしても、こちらはまだクローズしています。
1年以上ずっと、世界最高峰の舞台が上演されていないわけです。
でもそれが科学的根拠に基づき良くなった社会の中で再開されたら、どんな雰囲気になるでしょうね。
とても前向きに、これまで以上に盛り上がるだろうなと思います。
各自のルールや判断でお稽古したり上演するしかない日本では、突然感染者が出て中止になったり(もちろん、今出来る最大の対策をしているのに感染者が出てしまう公演もありますが、同時に、お金がなくて最大の対策をしていないところもあります)、なんというか、未だに一喜一憂していますよね。
この差です。
だんだんと良くなっている感じがしない、感じです。
ずっとずっといろんなことを我慢はしているのにね。

オリンピックのこととか、ワクチンのこととか、日本のニュースにネットで触れる時だけ、私が東京で当たり前に感じていた、気持ち悪い気持ちに少しなります。
今明るいところにいるから、それが気持ち悪かったとはっきり気づけています。

このnoteで言いたいことは、いいでしょニューヨークとか、日本だめだとかではなく、当たり前のことをきちんとやって解決していくことの健全さを私は実感しています、という話。
そのこと自体も健全だし、何より、関わる人達の心が健全になるのだなというお話。

ずっと我慢をしている。
仕事が無くなってお金がない。
そういうのを全部、なんかおかしいとは思いつつも、コロナめ…と、コロナというもの自体のせいにして納得した瞬間が、日本にいる時、私自身も何度もありました。
もちろん、コロナが1番悪いし、そもそもはコロナのせいだけど、でも、国とかが健全にその時の最善を尽くしていれば、たとえば東京は今みたいなことにはきっとなってなかったんだろうなぁと、本当に今、実感しています。

あと、こちらでも、閉店したお店が沢山だし、お金くださいって言って道端に立っている人(まぁコロナ禍以前にもいましたが)もいる。
明るさを感じていない人ももちろんいると思いますとも、補足しておきます。
ここに書いているのは社会全体のこととかではもちろんなく、あくまで東京からこのタイミングでこちらに来た、私個人の実感の話です。

テレビ等で見て、羨ましいなーなんて軽く思っていたニュージーランドに行ったら、どんな気持ちになるんだろうなぁ。
だって、ここでさえ、こんなに気持ちが明るくなるのだから。

プリングルスも明るく笑ってたから、写真、撮りました。

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