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月蝕病と欲望の物語。でした。

今回もお礼から。

久しぶりのはるやみ個展「蝕む月光のダイアグノーシス」終了しました。
病院カフェのアナムネさんからオファーを頂き、開催した個展でしたが
昨年からMONSTOWNシリーズの音楽活動である
ペルルドールズやMonsterMusicaが始動したこともあり
そちらも合わせて、アナムネさんと同じビルにある
ライブハウスをお借りしてライブサーキットも開催するという
とてつもなく大きなイベントをやらせてもらえました。
展示を見てくれた方、コラボメニュー頼んでくれた方
ライブに遊びに来てくれた方、そして各会場様
本当にありがとうございました。

本題 蝕む月光のダイアグノーシス について

さて、本題いきます。
蝕む月光のダイアグノーシスとは、いったいなんだったのか
MONSTOWNシリーズの物語なのはいつも通りです。
今回はアナムネさんで開催ということで
病院や病気をテーマとして取り上げ
かつ、自分自身が伝えたいことをどう表現するか考えました。

今回展示した新作がコチラ↓↓

実際に展示したのは、こちらをキャンバスプリント後
めちゃくちゃキラキラにしたやつです。

まず、今回の物語は、モンスタウンの過去と現代
そしてニンゲン界の現状が入り混じるお話でした。

その昔、モンスタウンがある世界・ムーニハルファで
月光を浴びると進行する死の病がありました。
この病は、進行すると心臓が粒子化し
その粒子化が50%を超えると死んでしまう。
その代わりに、その残った粒子には強い魔力が宿り
願いを叶えたり、消えない飾りとして着飾ることが出来る。
まだ今のように治安や政治が整っていなかった
ムーニハルファの世界では、その粒子を手に入れ
高値で売り払ったり、願いを叶えたりするため
この病を患った者を誘拐し、あえて月光を浴びせる
そんな恐ろしい事件が後を絶ちませんでした。
本当に恐ろしいのは、死に至る病ではありません。
欲望に支配され理性を無くした者。

それから数百年、グリーンJr.が月蝕病を根絶し
ムーニハルファは多少のトラブルや
町ごとのトラブルはあれど
欲望に支配され「本当の病」になった者は
数が少なくなりました。
ではニンゲン界は、どうでしょうか?
まだ「本当の病」を患い
誰かを貶め、自らには罪がない顔をする
そんな恐ろしいことが起きていませんか?
あなたは本当に大丈夫ですか?
ムーニハルファに住む怪物達よりも
恐ろしい怪物になっていませんか?

そんなことを考えながら筆を進めていきました。
欲望が全て悪いわけではないけれど
理性を失ってしまえば、ただ誰かを貶める
邪悪になり果ててしまうから
この作品を見た人たちに気が付いてほしいなと思った次第。

怪物達は、なぜ、そんな風に表現するの?
よく考えてみて---
貴方が見たのは、貴方を不快にするだけの作品ではなく
ニンゲンが患っている病の具現化でしかないのだから---

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