ボケ日記その7

どこまで書いたか忘れてしまい話が飛ぶかもだが…ああそーそー初ボケ漁を終えたオレはこれ無理だと。こんなんできるかの中親方から電話があり 

「マー君今日も行ける?」とに 

まぁ確かに全然取れなかった悔しさはあるので今日を最後にと行くことにした。 

親方息子のリュウと2人でオレが段取りして現地集合にて海に入る 

今日は少し早めに海に入り少し遠くまで行くと。 

これ潮が引いてしまうとエンジン積んだ船が干上がり移動できなくなるので海水が多い時間に遠くまで歩くというわけだ 

それより今日めっちゃ寒くないか?の中2人は歩き始めた 

ずんずんずんずん歩く 

ひたすらにずんずんずんずん歩くリョウの後ろをついていく51歳さそり座に憧れてる射手座のおじさん 

歩こう歩こうあたしは元気な訳なくもう既にヘトヘトでまだまだ歩く 

おーいおいおいこれどこまで行くねん

これはアレだ部活 

そして「ここら辺で」とやっと到着して掘り始めるってか寒いこの寒さは異常の中ひたすら水圧で穴を開けボケを網で救う 

ああまた全然取れない来なきゃよかったと思う中なんかダルくなってきた

今日で終わりにしよう 

アホらしくてやれるかと思ってたらリュウも同じこと考えてたようで

今日寒いから…戻りましょうと。 

速攻でエンジンを止めて岸に戻るってか 

これ干上がったら戻れないわけで 

行きとは違う速さで歩き始める27歳リュウええええちょっと待ってとオレも歩くというか海の中を走る 

まださっき歩いた疲れもあり吐きそうになりながら浅い海を走る 

ドタバタドタバタ走る干上がりそうな海を

もう本当無理だ色々がうんざりして今日で終わりと明日言おうと心に決めた 

無言で片付けをして朝方3時頃に家に着く 

次の日親方から電話 

「マー君昨日寒くて大変だったでしょ」

よし無理だといおう 

ああ姉さんあのねオレ…に被せるかのように 

「次は1人で行ける?」に 

1人?あのエンジン降ろしたりなんやかんやを1人で??この人おかしな事言い出しやがったと困惑してると 

「ああ1人というか他にもボケ取ってる人何人かいて向こうでその人達と一緒にだけど」 

「へーこんな事他にもやってる人いるんだ」 

「うん中国の人だけどね」 

なるほど他にもうちの親方に卸してるボケ取り人つまり掘り子がいて中国人だと

まぁでもオレはもう行くつもりは無いので断ろうとしたら 

「リーさんって人がいるから」 

なに?リーさんだと? 

中国から来てるリーさんとかおいおい止めようとしてたのに興味湧いてきたじゃねぇか 

「それでほとんど日本語話せないんだよ」

な!ほとんど日本語がわからないリーさんと漁に行くだと! 

ぬおおおお!面白そうじゃねぇか!

「わかった行く!」

散々辞めるつもりでいたが好奇心が勝り行く事になった。 

ただエンジン積んだり下ろしたりだの段取り1人はしんどいかといって平日の夜中に誰か一緒になんて…ああカズコがいたな 

女房である 

そして女房カズコに 

お前今日夜何してる?

夜何してるって家にいる他になにがあんのよ…えええあたし行かないよ! 

察しがいいな皆まで言わずに気がついたようで 

今日お前アレだよリーさんいるんだぞ 

誰よそれ 

リーさんだよ! 

ええええあたし行かないよ

リーさんとかよくわからないし 

さすがのカズコも色々が得体がわからなすぎてすんなり行かずとにかくジョイフルホンダへ行きカズコ用の胴長靴と手袋購入し行かないといけない雰囲気を作った 

もう…一回だけだよ 

あたし何もやらないからね 

そして夜がやってきた親方から借りたボロボロ軽自動車ボケワゴンに乗り 

助手席に夜中は寒くなるとダウンジャケット3枚重ね着してるダルマみたいな女房と待ち合わせの場所へ向かう 

今日はいつも入ってる所じゃなくて海側に入ると。海側は海側なので囲まれていなくそのまま流されたら海側に行くだって海側だものみつおで中々色々が重なって変な気持ちのまま到着そこにはまだリーさんは来ていない。 

そのリーさんってどこにいるの? 

いやまだ来てないな 

1人でくるの? 

ああ2人って言ってたかな 

ふーん 

するとすごいスピードで車が2台オレの停めてる車の前に入ってきて止まったと同時に6人ほど人が降りてきた 

キョトンとしてる俺たちにその人達は向かってきた 

多分ってか絶対リーさん達だろうと思いながらもこれ俺たち拉致られんのかぐらいの勢いで顔面蒼白になる助手席カズコ 

オレも車から降りるとその中でも身体のデカいプロレスラーみたいな男が目の前に来た。

この人リーさんなのか? イメージと大分違うし丸坊主でガチャ目でこの体格とかヤバないかこの人…



「あの…おめ…オメデトゴザイマンス」 


リーさんだ。



続く

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