ボケ日記その3
そして初日がやってきた。
今は11月で潮の時間が夜である
ボケ漁は基本干潟で潮干狩りをイメージしてもらえたらわかりやすいだろうてかズバリそれ
干潮時潮が引いて砂浜が出ている時にするわけである。11月で18時に親方の家集合はもう外は暗く夜家に着くと「今日はお父ちゃんも行くって」との事で親方長男の竜とその父親とオレの3人
「おおマー久しぶりだな」と上島お父ちゃん
この人も姉と親方の同級生でモロ木更津の男そうそれはヤンキー上がりだ
木更津の中でも桜井という特殊な町の男
ザ!桜井いやレ!桜井でもいい
オレの3個上の先輩で時代がモロ積み木崩しな世代
オレの兄弟は4人いて
長男はさだまさしや南こうせつが好きで長女はその影響かイルカやツイストそしてボケ親方同級生の次女カズミはクールスや横浜銀蝿と音楽ジャンルだけでもうソレだと言うのがわかる
ああ長男ナルタカは歳が8コ上一度2人でカラオケに行った時に寺尾聰のルービーの指輪を萩原健一のような歌い方で歌ってびっくりした事があるその後宇宙戦艦ヤマトはどうなる?って歌わせたらそれもショーケンだった器用な男である。
そして16歳の頃このお父ちゃん先輩が買ったばかりのホンダCBXを乗ってみろと貸してくれた事があって生まれて初めて400ccのバイクに乗って3分後角を曲がった所でオレは転んだ
先輩からは死角だったのでオレは何食わぬ顔で戻りありがとうございましたと
「おおおめぇおせえから何かあったかと思ったよ」とその通りオレはあんたのバイク乗ってすぐに転んでたよとは言わず2人乗りして帰った
その時しきりに首を傾げミラーを気にしてた先輩(多分曲がってる)
そんな事は覚えて無いだろうなで再会して3分後に息子竜に「オレよぉマーにバイク貸した事あってよ〜懐かしいよなぁ」とピンポイントでそこかよ!ってか35年前だぞ!ああやっぱバレてたんだなと確信したが今更なのでオレはスルーした。
つうかさっきから「マー」と呼んでるがオレあんたから初めてそんな呼び方されてんだけどが気になる。
「先輩もう何回も行ってんですか?」
「いやぁ一回行ったけどそん時あんも取れねぇでよ悔しくてそしたら今日マーが行くって聞いたからじゃオレも行くべってよ」
いやいや「マー」ってのが気になるっての。
「おっその車マーのか?」
「ああそうですよ」 マーってのが気になるての
「マーのなら大したもんだよな」マー気になる
「軽自動車でもよぉ自分名義…いやマー名義なんだっぺ?」言い直してマー。
「それじゃマーそろそろ行くべか」
そのマーはどっちのマーなんだよ
まぁ行くかなのかマー行くかなのかとどうでもいい事が気になるってああこれダジャレか言った後にニヤリしてたもんな今書いてて気がついたはははははは
そして漁に使うエンジンポンプという縁日屋台でよく見る発電機のようなそこそこ重たいものを3台そして太い何メートルもあるホースにエンジンを乗せる1メートル四方の船のようなものやら脚立やらカゴやら台車やら積む使い方は現場で説明するとの事物量的には結構あって思ってたより支度が大変だが中々本格的な感じがしてワクワクしてる自分がいた。
親方が言う
「みんな無理しないでね怪我とか気をつけて」
に対しマー大丈夫だろと先輩が言ったどうかは覚えていないがいざ出発
続く
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