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脳梗塞後遺症の治療。高次脳機能障害の人を捉える。





脳梗塞後遺症による失行症について知見を基に紐解いていく。





私たちは、脳の可塑性の可能性を追求する。






高次脳機能障害とは


高次脳機能障害の定義はないため、逆説的に考えると

正確に空間を認識し、言語化できる
脳内でシミュレーションが的確に行える
よどみなく、スムーズに行為を遂行できる
コミュニケーションを正確にとれる
行為の遂行に必要な注意を上手に使える


中枢神経系に損傷の無い人が、意識せずに当たり前にできる何らかの思考と考えられる。


左右の脳半球の同じ領域は同じ機能を有するか

脳の基礎科学としてラテラリティが存在する。左右の脳はどのような機能を有しているか私たちは知るべきである。


画像30

(出典Mercedes-Benz Israel, 2011)

優位半球:意識的
言語的・意味的
 →論理的・客観的
 →分析的
意味的な空間性
 →巧緻性、操作的
意味的な時間性
 →手順、手続き
 →説明的
劣位半球:意識下的
感性的・非言語的
 →感覚的・思うがままに
物理的な空間性
 →適応的・あるがままに
物理的な時間性
 →流れていく時間


情報変換における相互関連性


スライド30


これらの左右の脳の機能はネットワークにより相互作用を有している。

また、外部環境からの様々な情報と統合され、処理される。それが知覚運動連関である。


正確に知覚運動連関が生じる情報は運動発達の観点から、他の情報との情報変換による相互関連性を有することとなる。
知覚運動連関は言語化による意味の生成によって、身体化の基礎となる
その情報変換の基礎は経験によって創られる。



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