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HOPからターン動作へ。フットボールパフォーマンスを科学する。

今回はHOPトレーニングからターン動作へというテーマで記事を書かせていただきます!


こういった経緯から記事を書かせていただく機会を得ることになりました!!

皆さん温かい目で見守ってください(笑)


では早速本題に入っていきたいと思います!

その前に田所フィジカルコーチが執筆したSunnyさんトレーニングの考察、スプリント、アキレス腱記事やSunnyさん記事のアキレス腱・足底腱膜についてのおさらいをしていきましょう!

ひいてはHOPトレーニングの目的をもう一度振り返りたいと思います。


HOPで必要なのは足底腱膜~アキレス腱のバネ機構を利用することだとしています。

アキレス腱は

・腱組織の抵抗性は疲労により影響を受けない
・腱組織は効果的に疲労を分散する
・腱組織の粘弾性は疲労により低下するが、10分程度の休息で回復する

という組織でしたね。

また、ヒトの進化の過程で足底腱膜とアキレス腱は同一の組織であり、実際の解剖でも連続した組織です。

海底10


足底腱膜は、

足が体重を支えているときに張力を受ける組織として機能することで足のアーチ支持に寄与します。

中立姿勢の前後の急激な伸長にて、中間姿勢からつま先間で9~12%の伸びがあったと報告もされています。

足底腱膜が伸張されることで、アキレス腱に蹴り出しの際に張力が生まれる。これが足底腱膜からアキレス腱の機能的連結です。


HOPにて、

アキレス腱から足底腱膜にかけての速度依存性の組織に対して高い剪断力を加える。

これがトレーニング目的でしたね!

速度依存性の腱に対して高い剪断力を加えるためには『踵を付けてHOPすること』でしたね!!


HOPの目的(おさらい)
アキレス腱から足底腱膜にかけての速度依存性の組織に対して高い剪断力を加え、組織を最大化すること



もう一度HOPを見ていただくと、高さが出るにあたって接地のタイミングで腕ふりを縦に大きく行っているのがわかるかと思います。

これは切り返し動作を考える上でミソになってくるかなと考えます。

足底腱膜からアキレス腱の腱組織を最大限利用してHOPをする際にその力を接地のタイミングに合わせて腕ふりを縦に行う。

上半身までその力が伝わり、更にHOPの高さを最大化しています

腕の引き上げによって腱組織のバネを上半身までに伝えていると考えます。

海底9

プレーする際、全速力でスプリントを行う場面もありますが、多くは最大のパワーを使うというよりは適切なパワーを、適切な接地位置、適切な方向へと思い通りに動かすことが大事だと考えます。

垂直方向への最大出力を高めた後は、決めた方向に向かっての出力の調節が必要だと考えます!


HOPにて最大限腱組織を利用する+上半身操作(縦への腕ふり)を学習して垂直方向への最大出力の発揮を実現する。

あとは出力を適切な量で、適切な方向へ力を加えることができれば多くの動作に活用できると考えます。


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