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サウナ思いついたシチュエーションについて思いを馳せた

鈍い銀色のタンブラーを傾けて、ビールをゴクゴクと喉に通していく。
存分に温泉とサウナを堪能した身体に、ビールが染み渡る。インドの青鬼という銘柄のビールだが、鬼すらもご機嫌といった美味さだ。ビール党ではないが、夏は話が別だ。さっき口をつけたと思ったらあっという間にグラスの底が見えている。

今日は神奈川まで足を伸ばして、日帰り温泉に来た。
高級旅館風らしい。

確かに浴室内はダークトーンの内装でまとめられていて、内湯の中央には松の盆栽がスポットライトで照らされている。
お湯が黒いのもなんだか本物感があっていい。
都会の温泉にありがちな、温泉の香りをかき消すカルキ臭さもない。
露天風呂もなかなかの趣だ。何種類も趣向を変えたお風呂が配置されていてる。ところどころ仄暗い明かりで照らされている。夜になると壁面に控えめなイルミネーションが蛍のように光るのもいい。ギラギラしてなくてゆっくり眺めていられる。
サウナはフィンランド式?で広々としていて、セルフロウリュウではアロマ水の香りが楽しめる。

今日は5セットもサウナに入ってすっかり気持ちよくなった。
サウナに入りながら思った。
サウナを思いついた人はかなりの変人であろう。
90℃以上の部屋に裸で閉じこもって、そのあと冷たい16℃の水に入る。その後が気持ちよくなることに気づくって、どんなシチュエーションよ。
普通に考えたら、そんな暑い部屋にいたら死んじゃうよ、ぐらいの温度の部屋に入ろうという発想がもう狂人すぎる。
あ、でも、待てよ。
もしかしたら、何かの拷問か、訓練で死なない程度に暑い部屋に篭らさせられていたとしよう、暑すぎるから当然に冷たい水を求めて近くの湖に飛び込んだ。身体がクールダウンしたから、その辺の野原に寝転んだ。あれ?なんか、めっちゃ気持ちいい!
ってなったのかも。
そう考えるとなくは無いシチュエーションかもしれない。
いや、狂ってることには変わりはないな。

風呂上がりにビールも飲んでもういますぐベッドにおさまりたい気分。

家の近くにもこんなにゆったりできる場所があったらいいのになーと思ったよ(おわり)

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