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子どもを見殺しにする大人たちへ

覚えていますか?
2020年、子どもの自殺者数が過去最多の479人だったことを。
学校一個分ほどの子どもたちが自ら命を絶ったことを。

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※Nippon.comより画像を転載 

ニュースでは連日コロナが取り沙汰される中
子どもたちの自殺増加は特別大きなニュースにもならず
議論もされず解決策も対応策もマスクや消毒以下の扱いです。

もしも、自分の大切な子どもが同じ状況になったら
どれだけ苦しいでしょうか?どれだけ悔やむでしょうか?

大半の人が当時このニュースに心を痛めながらも
いつしかそれを忘れ、また連日のように報道される
感染爆発や自粛などの言葉に思考を支配されていました。

この479人の子ども達がまるでいなかったかのようにされる
世の中をおかしいと感じているのはきっとわたしだけではないはずです。

日本の自殺統計数

日本では平成10年以降から14年間もの間
1年間に3万人以上の人が自殺をしています。

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平成15年以降、その人数は徐々に減りつつあるも
子どもの自殺者数は減るどころか増えているんです。
これは今のコロナよりよっぽど怖いことだとわたしは思います。

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2020年に自殺した479人の状況は
小学生が14人、中学生は136人、高校生は329人です。

この子達にはこれから楽しいことも嬉しいこともあったかもしれない。
もちろん人生は山あり谷ありで、つまずくことも時にはあったのかもしれない。

しかし、それを経験することなく自ら命を絶っているこの現状を

わたしはどんな病氣よりも怖くて悲しいと感じています。


本当に死を選ぶ必要があったのか?
この子達が一体何をしたのか?
なぜ自殺するほど追い込まれてしまったのか?

この数字だけからは見えないものがたくさんあるはずなのです。

子どもの自殺の原因は何か

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今回の自殺原因・動機の上位には
「学業不振」「その他進路に関する悩み」「親子関係の不和」が
あげられています。

しかし、これは本当でしょうか?
わたしは違うと思っています。

子ども達を自殺に追い込む現状を作った
【何もしなかった無関心な大人たち】が
根本的な原因だと思っています。

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テレビや国が言うことを盲信し自分の頭で考えない
でも自分の保身ばかり考えている

そんな大人達が今のこの世の中を作り上げ
そしてコロナを長期化させていることは明白です。

マスク一つにしろ、そのリスクもデメリットも考えずに
言われたから、周りがしてるからという大人達の振る舞いが
あらゆる物事とリンクし巡り巡って
子どもの自殺という形で返ってきていると思っています。

思考を停止させてしまっている大人が
子ども達の悩みにどれだけ寄り添えるのでしょうか。
自分のことだけでいっぱいいっぱいになっている大人が
誰かを助ける余裕があるのでしょうか。

大人自身が夢を諦め自分を大切にできないのに
子ども自身が自分を愛することはできません。

そんな、自分にも周りにも無関心な大人達が原因で
子ども達に生きる希望を与えることは難しいと感じています。

自殺に繋がる家庭問題と学校問題

このコロナ禍で自粛や休校などの措置がとられ
外に出かけることもままならず
リモートでの仕事に切り替わった大人たちも増えました。

家族とのコミュニケーションが以前よりも増したことで
「絆が強まった」「前より家族仲が良くなった」という
声もありますが、相談窓口には子どもたちから

「部活動の大会や楽しみにしていた修学旅行などがなくなった」
「生きている意味がない」
「親と一緒にいるのが疲れた。」

こういった声が寄せられています。

家庭環境に悩みを抱えている子どもからすれば
今回の自粛や休校で追い込まれたケースも
少なくはないでしょう。

それだけではなく、自殺者が増えたのは
最初に行われた6月の緊急事態宣言からの長期休校明けと
通常授業開始時期、短縮化された夏休みが明けた時期です。

今の教育現場では様々な問題や課題がありますが
今回の子どもの自殺は家庭問題だけでなく
コロナをきっかけに浮き彫りになった学校の現状も
一つの要因ではないかと思っています。

子ども達の一変した生活とは


マスクをしていなければ怒られる
友達に近づけば離れなさいと注意される
会話もなく前を向いて食べる給食
表情の見えない相手

「感染予防のために」「子どもたちのために」
という魔法のような言葉で

当たり前にあった生活が一変したことに対して
ストレスを感じない子どもがどれだけいるのでしょうか。

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体も心も発育・発達途中にある子ども達は
日々、刺激を受けながら成長していきます。

そんな大切な時期に
活動やコミュニケーションを奪うことは

本当に子ども達のためになっていますか?

感染率も低く重症化しにくい子どもたちの
今しかない思い出を奪い成長を阻害するリスクを頭にいれず
ガイドラインやメディアの報道だけをもとにした指導は
取り返しのつかないことになります。

それに大人達が氣付かない限りコロナ禍に限らず
子どもの自殺も減ることはないでしょう。

学校だけではなくコロナと大人が騒ぐ影響で
職を失い家庭が崩壊しその環境に追い込まれ
死を選んだ子もいるかもしれません。

もし「子ども達のため」と思っているなら
一度考え直してみてください。

子ども達の生活を大人の都合で一変させることは
なんら子どもたちのためにならないのです。

子どもたちの当たり前の日常を取り戻せ

毎日、おはようと挨拶を交わし
いただきますと朝ご飯を食べ
行ってきますと言って学校へ向かい
ただいまと扉を開けて家に帰ってくる。

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一度しかない人生を生きる

2020年はそんな当たり前の権利を奪われた子どもが479人

奪ったのは間違いなく無関心な大人達。

「子どもを守るため」という行為が裏では子ども自身を追い詰め
間接的に「子どもを見殺しにする」ことになっていませんか?

もしもコロナが本当に恐ろしいウイルスなら
国民の生活に制限をかけるのに政治家が会食をするのは
おかしいことです

もしもコロナが本当に感染力の強いウイルスなら
ペラペラの不織布マスクや布マスクで防げることは
ありえません

もしもコロナが本当に怖いウイルスなら
Go Toキャンペーンをやることは矛盾しています

今回の騒動で本当に恐ろしいものは
無関心で誰かの意見をすぐに鵜呑みにし
「みんながやっているから」と思考停止し
「自分は関係ないから」と調べることもせず
「自分は我慢してるんだからお前も我慢しろ」と
自分の美徳や正義を人に押しけ強要し非難、攻撃する人間です。

そんなわたしたち大人の姿を子ども達はよく見ています。

知らないフリ、氣づかないフリをして
子どもを見殺しにする大人達へ。
わたしたちは全員当事者であり
今回のこのコロナのおかしな現状に氣付くことは
子どもの自殺を減らすことにも繋がるとわたしは思っています。

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今一度立ち止まって、目の前の子どもを見て欲しい。
国やテレビや専門家の話ではなく
マスクのその下にある子ども達の表情を声を、そして心に向き合って欲しい。

この子達にはわたしたち大人が奪ってはいけない未来がある。


春和のぞみ

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