十干の手紙〜己の方へ〜

己は大地を意味するひと。

掘り起こされた、柔らかで、栄養豊富な田畑であり、美しい緑に覆われた大地である。そこは、万物を育む場所。

大地に寝そべれば、そこからは静かな地球のエネルギーを感じられる。日々わたし達の身体の中に溜まっていく電磁波を放電してくれる癒しの場所。

だから、あなたはそんな大地のように、広い心で受け入れ、育む力のある、温かい人。

コツコツと人知れず育むことに喜びを感じ、多くを語らずともその背中で愛を表現できる人。

田畑が作物を育てるように、己の人は人を育てること、学んで吸収して教えることが上手で、喜びを覚えます。もし、自分はそんなことない、と思っていたとしても、自分が思っている以上に周りから見たらあなたのその人柄やスキルはそういった場で光っている。人の才能は、『自分ではこれくらい当たり前のことだ』と自然にできているところに隠れているもの。

努力家で謙虚なあなたは縁の下の力持ち的存在。誰かが喜んでくれたら、それでよし。義理と人情に厚い、公平なあなたをみんな信頼している。だから、あなたの周りには、色々なタイプの人が集まってくる。まさに、田畑でいろいろな種類の作物が実るように。そこへ、人間が収穫をし、虫や鳥や動物たちも餌を求めて集まってくるように。

縁の下の力持ちで居続ける事は時に孤独かも知れない。そんな時は素直に、明るく、褒めてほしいといってみては。あなたの承認欲求を満たしてあげることで自身のバランスも整うから。感情を表現することも大切。

自分への愛も忘れずに、惜しまず与えてあげて。田畑の手入れをするように、自分を大切に慈しむ時間も大切にしてください。