Rebranding & Values
Natureのルーツは海にある。
Natureの「自然との共生をテクノロジーでドライブする」(2021年11月より「自然との共生をドライブする」に変更)というミッションは夕暮れ時の太平洋を風に呼応するように疾走するヨットに乗る高揚感という原体験から生まれたものだ。
Natureでは、コーポレートサイトを含めて今年の3月1日大きなリブランディングに踏み切ったのだが、少し前にジョインしたイギリス出身のKit(デザイナー)から”このNatureのミッションが会社の統一されたデザインに落としこめていないのではないか”と指摘があったことがきっかけだった。
もともと、2019年に初めて実施したユーザーイベントでコアユーザーの間でもNatureのミッションの認知が全くされてないということに愕然とし、デザイナーの長尾と一緒になってホームページや製品のマニュアルにミッションを押し出して認知を広げるなどという活動を細々と続けていた。
そこにグラフィックデザイナーのKitが加わってロゴを含めた会社全体のリブランディングに舵を切ることになったのだ。
このリブランディングも当初から予定されていたわけではなく、スマート電気のローンチでサイトをリニューアルしていたところ、Kitからの提案を受けて急遽実行したことで開発チームには大きな負担をかけてしまった。それでも、サービスローンチとリブランディングしたサイトのリニューアルを同時にしっかりとやりとげてくれたチームには感謝の気持ちしかない。
コーポレートカラーからスタート
今回のリブランディングにおいては、まず最初に会社のコーポレートカラーを決めるところからスタートした。また、Natureのデザインとして拘ってきたミニマルでシンプルなデザインというものにテクノロジーという要素を吹き込むというのも1つのテーマとした。
コーポレートカラーについては、自然というものを考えるところからスタート。広辞苑の定義によると自然という言葉には以下のような意味がある。
山川・草木・海など、人類がそこで生まれ、生活してきた場。特に、人が自分たちの生活の便宜からの改造の手を加えていない物。また、人類の力を超えた力を示す森羅万象。
ここでの自然とは、人との関係性の上で定義されており、それは地球の中に存在するものだ。また、自然がイメージ化して表現される場合は、緑で表現されることが多いが、地球の7割は海だ。
そのシンプルな事実とNatureの原点が海にあるということに立ち返り、自然との共生をテーマとするNatureのコーポーレートカラーは青色であるべきなのではないかと考えた。
では、Natureのブランドとしてどんな青色にすべきか?
Valuesについて
そこでもっと色のイメージを具現化するために会社のValuesについて考えた。丁度、NatureのValuesも見直そうと話をしていたで、以下のプロセスでメンバー全員で知恵を絞った。
① ミッションを体現するための指針であること
② シンプルに3つのValuesで表現すること
③ メンバーからの意見も募って設定すること
このValuesの策定には実は半年近くかけている。シンプルな言葉の塊ではあるが、これをベースに組織設計に落とし込んでいくのでとても重要だ。
VPoEの松木や採用担当の三矢たちとタスクフォースを作って議論をした上で、メンバーからも年末年始で作文を提出してもらい、それを受けて決めたものになっている。
Valuesの中に"自由"という価値観が入っているのは、今のメンバーの在り方を映し出していて、僕個人としてもかなり気に入っている。これからは、ここで決めたValuesがしっかり浸透して、自由で創造的なチーム作りに向けて全力で貢献していきたい。
具体的に新しく設定したバリューは以下の通り。
1. for nature
Natureは、「自然との共生をテクノロジーでドライブする」(2021年11月より「自然との共生をドライブする」に変更)というミッションをビジネスの力で実現するために存在している。全てのメンバーが一丸となりそのミッションの実現を最優先して行動する。
2. Creativity
"自然との共生"というのは、人類にとって重要で大きなテーマだ。好奇心とハングリー精神を持って学び続け、創造的な思考と行動をもって、前例のない革新的なアプローチでその大きな課題に粘り強く挑む。
3. Liberty
管理より自由を、ルールより文脈を。我々は、メンバーを信用し、裁量や情報を十分に与えることで、オーナーシップが芽生え、大きなミッションの実現に必要な成果に繋がると信じている。
どんな青色か
Valuesが整理されたところで今一度どんな青色がNatureらしいかを考えた。
これまでのデザインはモノトーン基調のシンプルな色使いが多く、それがユーザーにも評価されていたので、そこから大きく逸脱したくはなかった。また、独創性を彷彿させる知的さの感じられる色合いにしたかった。
そして、検討を重ねた結果、最終的には、大きなミッションを掲げるNatureにとっては深海の海の色、つまり紺色が相応しいのではないかという結論に至り、紺色をコーポレートカラーにすることになった。
Natureでは、今は、電力事業にフォーカスし、再生可能エネルギー100%の世界の実現を目指しているが、いつかは、広い海の世界でミッションを体現できるようなビジネスも手がけたいという思いもこのマリーンカラーである紺色の選択には込められている。
ロゴも刷新
紺色のコーポレートカラーから出発し、今回は思い切ってロゴもリニューアルした。
水平線に浮かぶ太陽という自然をモチーフにしたデザイン自体はわかりやすい表現である反面、スタイリッシュに描きにくいものになっていた。それを今回、円と線というシンプルな要素に絞り込むことでNatureの全体のデザインのテイストに近づけたのではないかと思う。また、この円と線の組み合わせは回路記号の意味もあり、そこに新しく始めた電気事業のニュアンスも乗せている。
電気のサービスサイトやコーポレートサイトのキーグラフィックでは波を表現している。
今回のリブランディングを通して、デザインの力でミッションの実現に少しでも近づけたのではないかと思う!
最後に
まだまだNatureのRebrandingの活動も完成したわけではございません。これからさらに統一された完成度の高いブランドデザインを実現するために、Natureでは、デザイナーを幅広く探してます(プロダクトデザイナー(UI/UX)、UIデザイナー、UXデザイナー、Webデザイナー)!
ぜひ、Natureに興味を持っていただいた方はお気軽にTwitterでDMください。
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