自分と他人の許し方、あるいは愛し方

https://mishimasha.com/books/jibuntotanin.html

2020年5月23日、緊急事態宣言が徐々にあけはじめたころ出た本。

発売日に営業した本屋さんで店員さんにきいたけど、取り扱ってないといわれて諦めかけていた

コロナの影響のある街の本屋にお金を落としたかった

さらに大きな本屋にいったけど、そこでもなくて、そんなに皆読む本じゃないのかな、と、ちょっとしょんぼりした。

何でこの本を読みたかったのか、たぶん著者の三砂ちづる先生が大学の先輩で、出されてるのがミシマ社で、何よりこの前書きにひかれた。(といっても少し難しいけど。)

https://www.mishimaga.com/books/tokushu/002265.html

(ミシマガジン、なかなか面白いからおすすめ)

ミシマ社からでていたこの本を読みたいなと思いつつ、空振り続きで手に入ったのは最近。

結局ネットで買った。

自粛があけた会社は大忙し。

ちゃんと読めたのは今日だった。

今日わたしは会社に行けなかった。
鞭を打てばいけないことはなかった。
もっと体調の悪い日はこれまでにたくさんあった。
でも今日は休める日だった。
走ったら間に合っても走りたくない。
立ち上がれないし、もういいかとなった。
大切にとっていた有給を使うことにした。

しばらく寝て、午後から出社するかと悩んだけど
もう少し寝ることにした

スマホをみるとしんどかったけど、紙の本ならくらくらしなかったらのんびりと読んでいた、

一つ一つの章は独立していて、難解さはない。
そしてちょっと優しく、未来への絶望感等はない
還暦のくだりなども好きなのだけど、
いまの私には滲みた章を取り上げようと思う。

取り越し苦労との章がある

いまひとりでいっぱいいっぱいなのに、結婚して、子供を授かり、産み育てる。
そんなことできるのかなって思う独身女性はいないだろうか。

わたしは、友人のように実家の助けが得られたり、福利厚生に恵まれた大企業勤めではない。
近くにロールモデルもいない。
いまの会社では無理なのかも、転職しないと、コロナ惨下のなか次が見つかるのか、そもそもそこまでして今の人結婚していいのかな、とぐるぐるまわる。
転職するならもっとスキルを身に付けなきゃ、でもいまの仕事では外で通用するスキルはつかないなあ、ぐるぐる。、
一番仕事に集中できる独身時代に仕事がしんどくて身に入らないのってどうなの、結婚、出産、子育て、そんなのこなせないんじゃないの、ぐるぐる

いま仕事がしんどい原因が少なくとも将来への不安にある気がして、この章の冒頭の女子大生には自分が重なった。

そんな女子大生へ三砂先生は

「あなたはあなたのままではないのである」

との表現をする。
「フェーズが移れば、ちがう自分になっていく。
赤ちゃんができて世話をするフェーズになると、他の仕事を片付ける能力が上がってしまったりするのである。」

この章のまとめは、

「(前略)だから、先々のことは心配せず、いまやっていることを楽しくやって、次のフェーズがきたら、そのとき考えればよいのだ。」

とある。

ああそうか、いまできないこともそのときがきたらなんとかやっていくんだな。
いまこれ以上悩まなくていいんだな。
いまの仕事はフェーズが変わると出来なくなるかもしれないし、諦めるのかもしれない。
でもそれはそのフェーズにならないとわからないし、まだフェーズは変わってないのだから、いまぐるぐる悩んでも仕方ないなあと。
(もちろん長い目で物事を考えるのは大切、でも私みたいに考えすぎるのも問題かと。)

わたしはまだ独身のフェーズ。
次のフェーズにいけるかはわかんないけど、いったらいったでなんとかやるよ、きっと。
いまのフェーズでやりたいこと、明日からまた少しずつやっていこうとおもう。

2020.7.13

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