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本が読めなくなった件

 昔から本好き。

 中学生あたりで純文学も読むようになって、最初に読んだのは「坊ちゃん」だったと思う。
 現代とは違う言葉の選び方や文字の形や物語の背景に夢中になったものです。
 そして現代の文芸やエッセイも読むし、雑誌も端から端まで読んでいた活字中毒。

 昔、音楽情報誌として発行されていた「ぴあ」の、ページの横とか下とか隅っこに、読者が投稿した一言が載るんです。
「おいなりさんを買おうとしたら「温めますか?」と聞かれて世界観が変わった」とか。

 同じ本を何度も読むものだから、読んだ本の数としては少ないかもしれないです。
 でも、一冊につき10回とか読む。
 とにかく「読む」ということが好きだった。

 いつからだったかあやふやだけど、突然本が読めなくなった。
 もう5年くらいまともに読めていない。
 でも、たまに読める時もある。
 けど多くは、1ページ目でリタイアしてしまう。
 何故か。

 読もうとすると、そわそわもやもやして投げ出してしまう。
 大好きな作家さんの話題作でも、昔読んでた本でも、読めない。

 本を読むと、それが自分の糧となっていく気がしていたけれど、今、それがないからちょっと元気がない。

 でも、買ってしまうんですよね…本。
 積読が増える増える。

 またいつか読めるようになったら、貪るように読むんだ!

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