『舞台 トワツガイ』第1弾第一幕(アーカイブス無料公開)を視聴した感想
◆トワツガイ
『トワツガイ』はスクウェア・エニックスとポケラボが手掛けていたソシャゲ。累計発行部数10,000,000部を突破したとある格闘漫画の台詞を巧みに使いこなすプレイヤーが多いことで密かに有名。手掛けていた、というのは本日7月23日(火)にサービス終了となってしまう。正確には20時に終了なので、この記事をアップした2時間後だが。
★関連リンク
ぼくは最初期の頃はプレイしていて上記記事を書くくらい好きなコンテンツにはなれたのだが、案の定長続きはせず結局アンインストールしてしまった。やはりゲームとしての面白さを見い出せなかったのがモチベーション維持の欠如だろうか。結果として1年半は思ったよりも続いたものの、サ終は仕方ない。
だが『トワツガイ』のコンテンツ自体はこれにて閉幕ではない。異なる媒体でのメディアミックス展開はまだまだ続いていく。
本記事で触れる舞台は第2弾が上演されたし、将来的には『トワツガイ Fans』という公式ストーリーと二次創作のWebファンコミュニティが本日7月23日(火)よりサービス開始された。ソシャゲ版のサ終と同日なのでバトンタッチ形式で継続されることとなる。
上記関連リンクを見ていただければぼくの熱意は伝わってくると思われるが、ストーリーは途中から面白くなるし、ウリとなる百合要素は最高を超えた最高である。フラフクまじてぇてぇ。新天地にて羽ばたけるのはファンサとして素晴らしい試みなので、こういうのはもっと増えていただけると幸いである。
本題。
『舞台 トワツガイ』の第1弾の第一幕(途中まで)が第2弾公演を記念して無料公開されていたので視聴してみた。1時間17分と結構あるが、時間を忘れて見入ってしまった。要するにグッドである。
◆舞台トワツガイ
●舞台について
今回の舞台版は2023年6月16日(金)~6月25日(日)にサンシャイン劇場にて上演されていた。
今回視聴したアーカイブス配信は原作ソシャゲで言うなら、3組ペア変え編でのハチツルとの邂逅まで。公式HPによると「約2時間40分(途中15分間の休憩あり)」とのことなので、ちょうど折り返し部分まで公開となる。それ以降は2,200円で視聴可。
(といっても本日7月23日(火)までだが/このアーカイブスも今日まで公開?/第2弾の公演も本日が最終日)
さて今回の舞台版。
ぼくはこういう舞台劇はあまり見慣れていない。『テニミュ』などの有名なシーンをニコニコで断片的に見たことがあるし、最近だと『FGO THE STAGE』や『チャージマン研!』も途中まで見ていたのだが(やはり途中から有料放送)、実際に会場へ訪れたことはない。
●解釈一致な声
正直感想が書きづらいので真っ先に伝えたいことを短絡的に言うと、動作が付くと感情が分かりやすい。そして声が原作の声してる!!
もう最後にプレイしたのは1年以上前(2023年4月頃)で、どんな声をしていたか思い出せないキャラは少なくはない。だのに、
「あれ…?これ原作と同じ声じゃね?もしかしてオフレコ…?いやこれはオフレコ…では…ない…?オフレコだったら違和感ないのがすげえんだが???」
と序盤から頭の中で考えまくっていたくらい見事に解釈一致である。
主人公カラスは勿論のこと、推しのフラミンゴちゃんはマジに原作の声をしてて2.5次元のマジ感を味わえた。めっちゃ声がかわいい。これ生で見たら感動を覚えていただろうな。というか今調べたら長谷川玲奈さんじゃん!『電音部』のハラジュクの犬吠埼紫杏の中の人じゃん!
あと副司令は声は凛々しいし可愛いのに、どことなく胡散臭さを秘めているのも解釈通りだった。
元よりソシャゲ版と同時期に舞台版の企画が始動されていたそうなので、「ソシャゲから始めた人でも違和感なく落とし込む演技と声色」を徹底されていたのかもしれない。
●2.5次元の拡張性
原作ソシャゲは所謂紙芝居形式で会話進行される。
多くのソシャゲでは最早それがデフォなのだが、『トワツガイ』に至ってはLIVE2Dを駆使しつつ立ち絵が豊富なのでプレイして飽きさせない演出になっていた。
YouTubeの公式チャンネルでも閲覧可能なので、こちらで確認するといいだろう。
本舞台版は演出に拘った原作ソシャゲでも不可能だった細かい動きが良い。生命感を宿らせてくれる。
特にぼくが推したいのは26:20あたりからフクロウが褒められればフラミンゴが喜んでくれたり、59:10あたりからフクフラがツガイとして認められて手をぎゅーとしてやったりで「ああ^~」となった。そうやっそれでええんや
1:04:50あたりでフクロウとエナガちゃんがペアを組んで頭を下げるくだりも微笑ましいを超えた微笑ましい。ここはちょっとアドリブ感があって気に入った。初めて組むペアだからアイサツはジッサイダイジ、みたいな。
ちなみに災禍の魔女をぶちのめす例の演出は原作まんまなのだが、明らか配信用(DVD収録)の特殊演出になっている。舞台とは別に予め用意された映像を流す形式だ。これ舞台だとどんなふうになっているんだろう?
こういう特殊演出はSound Horizonのライブ映像でも疑問に思ったことだが。
●テンポは速めであっさり?
ストーリーは原作ソシャゲに忠実。舞台版でストーリーのおさらいを兼ねられる(「あ~あったな~なついな~」と思いながら見ていた)機能性もある。
なのだが、未プレイの方はついていけないかもしれないくらいテンポが速い。サクサク進む。カットされたシーンもある。
テンポが良いと言えばいいのだが、ワンクッション置かずに行き急いでいる、あっさり次のパートへ進行していた印象だ。77分でハチツルとの邂逅までやったのだから若干ダイジェスト風味な印象もある。
その構成の影響からか、役者が早口になる場面も見受けられた。
それでも台詞はちゃんと聞き取れるが、そこは気になる人もいるだろう。ただ今は急を要する事態なので早口になってもいいよなと好意的解釈している。
けれども概ね満足。77分は長いなと思っていたらあっという間に終わってしまった。ただ課金してまで続きを見たいかと言われると…まだそこまで沼ってはいないんだよなあ。上記サイトでどんなものだったのかも参考にしていただきたい。
●再確認
改めてストーリーを見て見ると、『トワツガイ』はいわゆる絶望系がジャンルなのでシリアスで暗めなのだが、やはりフクフラ登場あたりから少し明るくなってバランスが取れてていいなと思う。陽キャと陰キャのカップルだが、後者のフクロウも俗っぽい言動がコミカルだしな。
あとカラスはやはり良い主人公だな。
最初はめちゃくちゃ叫びまくってとっつき辛い奴に見せかけて、その実面倒見の良い頼れる姉御肌になっていく。
うーん、途中でストーリー離脱してしまったのはやはり後悔している。ので、なんとか暇を見つけて話の続きを追ってみる事にします。
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