雨を感じて

「今日は雨だから出かけられないねー」
外に出たがる娘ちゃんに声をかける

でも

雨だから出かけられないのは大人の事情
開いていたベランダの窓から
裸足で外へ出て
雨にあたってもなんともない
ぴちゃぴちゃ
裸足で感触を味わっている
頭から雨に触れて体験している
1歳4ヶ月のこの子には
雨だから出かけられないという
方程式はまだない

何もかぶらず雨の中出ていくことも
裸足で地面を歩くのと同じように
ごく自然なことなんだなぁ

大事なことを思い出していく今日この頃
今日は11時過ぎから寝ちゃった娘ちゃん
ほっとひといき
甘いものでもつまみたくなるとこだけど

よし、自分のために昼ごはんを作ろう
そしてたまにはひとりでゆっくりと食べよう

作るといっても
春菊のおひたしを作るだけ
後は残り物の筑前煮と味噌汁
それに漬け物があれば十分だろう

それでも
春菊を丁寧に洗い、湯がいて、水にさらしてしぼる
そんな風にして作ったおひたしは
とてもおいしかった

いつの頃からか
春菊の苦味を妙においしく感じるようになった
ゴーヤの苦味も好き
甘いものも好きだけど
おやつじゃ満たされない時もある
そんなとき
こういうお野菜の苦味なんかが妙においしくて
満たされたりする
甘いものでごまかしているけど
身体が求めているのは
そういう食事だったりする

なかなかゆっくり料理したり
味わったりすることができず
つい忘れてしまうけれど
たまに思い出しては
ゆっくり味わってみる
普段どれほど適当に料理し
食事しているかを痛感する

大事なことを思い出していく
それがほんとうの自分を生きていくことにつながっている
そんな風に思う