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ステージが上がる時

子どもがまだ赤ちゃんだった時、試行錯誤しながらつかんだやり方が急に通用しなくなる瞬間があった。ステージが変わる瞬間。例えば、いくら抱っこしても泣き止まなくて、縦抱きを好む段階に入ってた、とか。おじやを全く食べなくなってどうしようと思ってたら、普通の白米を食べるようになった、とか。お風呂に入るの嫌がるようになって、なんでやろーって思ってたら、どうも室温の違いというか寒くなってきててお風呂場が寒いからかなーとか。

うまくいかないことに焦り、自信がなくなり、何かのきっかけであぁ、そういうことだったのか、と思う。子育てってそういうことの繰り返しで、母親はそういう微妙な子どもの反応に対応している。

赤ちゃんの時だけかと思えば、色々しゃべれるようになった4歳後半の今でも、なんか今までと違うステージにさしかかってるのかなと思う時がある。ことばで説明しようのない感情があるよう。幼稚園をしぶるのも、避難訓練が嫌とか、節分が嫌とかそういう嫌なものがはっきりしている方が、ことばにしやすいし、こちらもわかりやすい。だけど、うまく言えなくて、でもなんか今日は嫌っていう時の方が抵抗感は強くて、泣くしかないって感じ。登園しぶりが強くなった昨秋頃から何か、次のステージに上がるための壁のようなものにぶち当たっているのかなーと思う。その渦中にある時はこちらも理由がよくわからないし、対処にも揺れてしまう。だけど、励ましで乗り越えられる時と、休んでエネルギーためなあかん時の微妙な違いもなんとなくわかるようになってきた。そして、エネルギーがたまったらまた外に出て行くということも。子どもってほんとに感覚で世界を味わっているんだなぁと思う。だから、ことばがしゃべれるようになったからって、まだまだうまく説明できないことがいっぱいあって、泣いたり怒ったり甘えたりしながら調節してるんだろうな。これって私たち大人だって一緒だよなーと思う。うまく言えないことなんていっぱいあるし。日によってやる気があったりなかったりするし。感情的になって怒ったりするし。それはそれでよくって、ネガティブなこととか弱さを出すことを認めることも大事なんだろう。子どもの態度、感情に揺さぶられることなく、自分で乗り越えられるって信じて静観するのも、親の愛なんだろうなー。奥が深いなー。
まぁ一緒に揺れて、親もまた成長していくのも子育ての醍醐味かもしれないけれど。
結局は、起こってること、ぜんぶ◯なんだよねー。

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