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なぜ受けが上手くなりたいのか?

私が体力だけが自慢だった学生時代、本部道場で住み込みだった小山指導員によく稽古をつけて頂きました。

小山指導員のぐにゃりとたわむ軽くてしなやかな受けを見ては「マトリックスみたいだ・・・」と感動していました。

そんな先生の稽古では受けの指導が非常に多いです。

稽古人は受けの上達のため、言われたことを実践しようと稽古に勤しみます。


…ところで、なんで受けって上手くなる必要があるんでしょうか?

たまにですが、「受けを教えてください」とお願いされることがあります。

お願いされることは大変嬉しいのですが、「この人はなぜ受けが上手くなりたいのだろう?」という疑問が残ります。

受けを上達させる目的って何でしょうか?

ここをちゃんと考えないと、言われたことだけをやり、結果的に忖度だのやらせだのと色々言われる稽古・演武になってしまいます(笑)

もちろん稽古のモチベーションは様々でしょうが、受けが上手くなりたくて合気道を始めた人もいなければ、「合気道の稽古=受けの稽古」と考えている人も滅多にいないのではないかと思います。

ですので、本来の目的を念頭に置いたうえで、受けが上達することでどんなメリットがあるのかを考えることが大切かな~と思っています。

どうしても思いつかなければ、わざわざ受けの稽古はしなくて良いかもしれません(笑)

受けの上達を「目的」にしない

私が一番よくないことは、受けを上手くなることが「目的」になることです。

あくまで受けの上達は他の目的に対する「手段」と考えるべきだと思っています。

何のために受けがうまくなる必要があるのでしょう?
この目的は大きく分けると6つあります。

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大学合気道部のコーチをやっております。頂いたサポートはコーチの活動経費(交通費)や大学合気道部の寄付に充てています。