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【グラレコ】不登校の子どもとの向き合い方

大分前ですが、京都を中心に活動される、不登校の親御さんのつどい「すっきり会」さんが主催する座談会でグラフィックレコーディングをしました。

テーマは、「不登校、行きしぶりの子どもとの向き合い方」。
講師は、京都のNPO法人福祉広場の池添素先生です。

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会場とオンラインのハイブリッド形式。
池添先生の講演と、グラフィックを同時に写し、配信する方式です。

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池添先生のお話を伺って、一番に感じたことは、不登校の親御さんが悩んでいることは、不登校の子がいる家庭の中だけの問題でなく、子どもを育てる親であれば、誰もが向き合うことのある課題だということでした。

このように思ったのは、不登校の子を持つ経験のない私にとっても、日々、子どもとちゃんと向き合えているかな?と子育てを振り返るきっかけになるメッセージがたくさん込められていたからです。

特に、お話の中で印象的だったメッセージを紹介します。

①親が良かれと思った子育てをして、小さいころは上手くいったと自信を持ち、その後も頭で子育てしてなかったかな?

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ドキッ!
親は、言うことを素直に聞く幼いころの子育て経験を重ねることで、自信を持ってしまう。子が成長してもその成功体験を胸に、親がいいと思う教育機会や関係性を押し付けていないかな?とわが身を振り返ってしまいます。

②親がやってあげるべきことはたった5つ

 1 子どもを待つ
 2 あれこれ質問しない
 3 よく話を聞く
 4 困っていたら助け舟を出す
 5 子どもを信頼する

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親にできることは子ども自身の成長のサポート。
待つこと!これがなかなかどうして、難しいんですよね。
そして難しいからこそ、この5つのポイントを意識して、しっかり心に留めて接する必要があるんですよね。

③「に」より「の」を大事にしよう

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こども「に」してやりたいことよりもこども「の」したいことを大事に。
これは①にも通じるメッセージ。子どもは親にとってもっとも近しい他人であり、いつか自立していく存在。
あれしなさい、これした方がいいんじゃない、と一切言わないのはなかなか難しくても、それ以上に、子ども「の」したいことに耳を傾けて、小さなことでも、短時間でも、きちんと向き合ってあげることが大事なのだと思います。


これらのメッセージは、親と子との関係性だけでなく、学校と子どもとの関係性にもあたるように思います。
講演会のお話を通じて、学校に行けなくなった、行きたくない子どもの話の中に、もっと子どもが行きたいと思える面白い学校のヒントが隠れているように感じました。

最後に。池添先生は、何度も伝えてくれました。
「大丈夫、いつからだってやり直せるよ。」「ボタンの掛け違えに気付いたら、焦らないで、外してまた掛けたらいいんだよ」と。

もし、あなたが当事者の相談を聞くことがあるのなら、行き渋りの子に対しても、不登校の子がいる親御さんに対しても、そんな優しい言葉で支えてあげられるようになるといいなと思います。

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すっきり会に興味のある方は、Facebookですっきり会で検索してみてください。

NPO法人福祉広場、池添先生にご相談されたい方はこちらに↓


グラレコに関して

今回は、とても久しぶりのリアルの場でのグラフィックレコーディングでした。主催者の方から、グラレコがあったから場の雰囲気がふわっと明るくなった、模造紙はこれからも大事にする、また別の対話の場でもこれをもとに話し合いたいとのお言葉もいただきました。
単に情報拡散や華やかさの演出のツールではなく、対話を活性化させるグラフィックレコ―ディングの良さが活かされた場だったなと思います。




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