小説レビュー②

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森見登美彦さんの「聖なる怠け者の冒険」を拝読しました。

前回読んだ太陽の塔が230ページなのに対して、今作は計350ページということで非常に読みごたえがありました。

土曜日という休日をいかにに過ごすか!予定を詰め込んだ休日がいいのか、何も考えずゆったり過ごすのがいいのか、作中では大冒険をするべき!という人が多くいましたが、私は小和田君の一日ゆっくり寝て過ごす方が好みですね。休日くらいゆっくりしたい。私はいま学生ですが社会人になったら間違いなく小和田君と同じ休日の過ごし方をします(笑)

個人的に好きだったのは、小和田君と玉川さんが事務所でお酒を飲む場面。酔った玉川さんがとにかく可愛かった。一日中走り続けて、迷い続けてひどく疲れた様子が伝わってきました。恩田先輩と桃木さんもそうなのですが、私は森見先生の描く男女の仲よさそうな会話劇が大好きです。

それから、最後のシーン。所長は浦安さんに何を依頼したの!本当にいいところで終わっててしまった。気になって今日は眠れません。

この作品は有頂天家族、宵山万華鏡と水面下でつながっているという風に書かれていたので、ぜひ次はこのどちらかを読んでいきたいと思います。

小説レビューはしばらく森見作品が続きますがご了承ください。

それではまた、なむなむ

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