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マイカップと出合ったときのことを覚えておきたい

我が家にとても可愛い一点モノのコーヒーカップをお迎えした。


このカップに出合うに至った、ひとつひとつの背景もまた思い出として、このカップとセットで心にしまっておきたい。


ということで、出合ったときのキラキラとしたときめきと、思ったこと、心の変化、お迎えしたときの背景を簡単に記録しておこうと思う。



ときめきポイント その壱


それは、いっしょに行けた人。

ついてきてくれたのは、お母さんと子ども2人。

いちばん心を許している、言わば ”いつメン”。

このメンバーで行けたことが、わたしの中でときめき要素をグッと上げる必需要素だった。



ときめきポイント その弐


”ときめき”が今のわたしにとっていかに大事か。

お店の外観を見た瞬間からキャーキャー女子。

つまり、お店のフォルムや雰囲気、空気、聴こえる音

すべてがキャーキャー女子になる”ときめき”感満載。

これが第二のときめきポイントだ。

母とはあんまりこういったお店に入らないからこそ、ここに大好きな人たちと一緒に入れて嬉しかった、という相乗効果もあった。


気持ちの変化


最初は自分用のお茶碗やお皿を買う予定だった。

それが、せっかくやから母用とわたし用のそれぞれのお気に入りを見つけたいと思うように。

ちょっとくらい奮発したいという気持ちに。

お店で手に取って、ときめきで買うっていう感度。

この感覚を使うのもすごく大切だなぁと思った。


お店の中でどう過ごしたか


自分の感覚以外に、母の感覚や気持ちも大事にしたくて。

母から言葉が出てくるのが嬉しかった。

「これ可愛いやん」とかね。

この人ってこういうのが可愛いって思うんや、ってわたしも感心したり。

自分のときめきと母のときめきを尊重した時間だった。


どんな思いでこのカップを選んだか


母が「これにしよかなー」って楽しそうに選んでくれてるのが嬉しくてしょうがなかった。

母のときめきや好みは、母が今まで生きてきた経験からできてきたもので、

「こんなんいいと思う」「おそろいもかわいい」っていうセンスを大事にしたかった。

わたしは完全に直感で選んだ。

直感っていっても普段使っていない感覚だったから、自分のへんなところが動いた感じ。

持った時の軽さ、飲み口の薄さ、気泡、色、手にあたったときの表面のさわりごこち、取っ手のもちやすさ、いろんな角度から見たときのフォルム




母とこのカップを選んだっていう背景も大事にしたいし、一生大事にしたいと思えるカップに出合った。

そして無事に我が家にお出迎えできたよろこび。

わたしが年を重ねていく姿をおうちで見ていてほしい。

これからどんなときもあろうかと思うが、じっとじっと、ずっとずっと、わたしと母を見ていてほしい。

わたしたちの命が尽きるまで。



もしかしてわたしは、母との思い出づくりを始めているのかもしれない。

いつかくる、会えなくなってしまう怖さから。

母さん(祖母)とできなかったこと、したかったこと


わたしはいずれひとりになる。

ちょっとこわいんだろうな。


けど、こういう想いこそが大事やから、モノを大事に育てながらも、最後までいっしょに暮らし、これに付随する思い出とともに生きていきたいな。



あああ、飲み口を指でなぞってみると、その音までかわいいよ。



石井啓一さん

素敵なカップに出合わせていただき、ありがとうございます。

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