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3歳児と伊豆大島へふたり旅

突然ぽっかりと3日間仕事を休めることになった。どこにも行かないのはもったいない、けれど今の国際線はめちゃ高い。そこで、数年前から行ってみたかった伊豆大島へ行くことにした。


子連れ旅ができるのは、人生のほんの一瞬

長男は受験生、次男は友達と遊ぶ約束があるとのこと。子どもが一緒に遊んでくれる時期なんて一瞬。3歳の三男とふたりで行くことに。

伊豆大島は、有楽町の竹芝桟橋からジェット船でたったの1時間45分、Webから申し込むと片道6650円! 未就学児で席を使わなければ無料。

今まで伊豆大島へ行ってみたくてもなかなか行けなかった理由は、宿泊施設が少なくて、かなり前もって予約する必要があるからだった。でも、6月でハイシーズンではないのと、平日だったのとで、宿泊施設はどこも空いていた。添い寝幼児とふたりならどこでも泊まれるし、安い。

出発2日前に手配しても全然行ける! けど、旅に来た感はめちゃくちゃ味わえる! 伊豆大島で3歳児と一緒に行ってよかった場所、TOP5!

その1 サンセットパームライン

私はペーパードライバーなので、子乗せ電動自転車をレンタサイクルで借りた。1泊2日5000円。せっかく自転車借りたんだし、と夕陽が美しいというサンセットパームラインを走ってみた。控えめに言って最高。空の表情がどんどん変わる。そして空いてる。じっくり見たくなったら止まっても誰にも何も言われない。

惜しむらくは、ここを走る前に近くでムカデが出るという話を聞いて、そのことで頭がいっぱいになってしまったこと。起きてもいない恐怖に気を取られて、目の前で起こっている素晴らしいことを見逃してしまうようなことが人生にはあるけれど、そのことの暗喩のようで目の前の美しい光景に集中しなきゃ!と思った。

その2 浜の湯

海を見ながら入れる露天風呂。水着着用で混浴。素晴らしいの一言。三男も気に入って、二人で1時間くらいぼーっと入っていた。あまりに良すぎて2日連続で行った。1人300円。近所にあったら毎日行きたい。
http://www.izu-oshima.or.jp/work/look/hamanoyu.html

その3 はぶの家

古民家をリノベーションした一棟貸しの宿。建物の快適さもオーナーのホスピタリティも素晴らしい。食事も本当に美味しくて、こういうものを食べたくてここまで来たんだ!という気持ちに心底なる。オーナーは伊豆大島のジオパークシティガイドもしていて、私はガイドもお願いした。ジオパークもだけど、このオーナーの人生の話が興味深すぎて、質問攻めにしてしまう。本当に素敵な人。
https://habunoie.com

その4 野田浜

三男とカニやフナムシを探したり、貝やシーグラス、石を拾ったりした。弘法浜も行きやすくてよかったけど、野田浜の方がマグマが冷えて固まった地形がゴジラの背中みたいでゴツゴツしてカッコよかった。三男が本当に嬉しそうだった。

その5 大島公園動物園

なんと島には動物園もある! この日はレッサーパンダのお誕生日で、島外からもファンが押し寄せていた。その人たちと話していて、推しがいるって人生が輝いて素晴らしいなと思った。入場料無料なんだけど、事務所では記念の缶バッジを無料でくれたりして、なんかほっこりする。


https://oshima-navi.com/zoo/index.html

でもいちばん素晴らしかったのは

東京から近くて(というか東京都内)なのに全然違う大島を見て、どうしても自分の普段の生活と比較し、自分の生活を見つめざるを得なくなってしまう。

素晴らしい景色と、それを見ているのが自分達しかいないといいう状況が多すぎて、全てのものは既に与えられている、奪い合う必要なんてない、受け取るだけでいいんだという心境にめちゃくちゃなる。

伊豆大島、治安が良すぎて、そしてみんながのんびりしすぎて、私は日々いかに余裕がない生活を送っているのか、という気持ちになる。ちゃんと呼吸をして、目を開いて生活したい。

最後に大どんでん返し…!

三男が飛行機に乗ってみたいというので、帰りは調布まで飛行機を予約していた。片道12,000円と少し割高だが、あっという間に着く。最高の1日を噛み締めながらカウンターへ行くと、なんと天候不良で欠航!

大島は近い、けどやっぱり島なんだ…と思い知りながら、翌日の仕事のアポを変更するために電話をかけまくった。最後の最後に洗礼を受けたけど、また行きたい。ほかの東京の離島も行ってみたいな!

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