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ZINEイベントで、自分の本質を知るという話

最近、ZINEが気になっている。ZINEというのは、定義は人によって少しずつ違うと思うけど、自主的にかつ小規模に作る冊子のこと。3年くらい前にこの本を読んで興味を持った。自由でなんでもありで、誰かの思惑に左右されず思いつくままに作る、そのあり方が素敵だなと思った。

最近、また自分の中のZINE気になるブームに火がついており、それで調べていたら、都内のあちこちで毎週のようにZINE即売会イベントをやっていることがわかってさっそく行ってみた。

まず行ったのは、渋谷ヒカリエで行われていたこちら。おしゃれだった。

次に行ったのは、吉祥寺で行われていたこちら。この前の週には、ブックマンションにも行ってみた。

ZINEにまつわるムーブメントはすごく面白いし、DIY精神が息づくものは基本的に大好きだ。でも、実際イベントに足を運んで思ったことがあった。普通に書店に行くよりも、読者である自分自身が「己と向き合ってる感」が強いなーということだ。

ZINEは個人もしくは小規模なグループで作っているから、そのテーマも当然ニッチなものが多い。すごく細分化された個人的な動機で作られたものを見ていると、読者である私も興味があるものって限りがあるし、無数にあるZINEの中にいるとその対象は狭いことを再認識する。

もっと言うと、作り手の属性も自分に近い場合がめちゃくちゃ多い。40代女性で職業も近く、なんなら大学も同じ、みたいな。ブースに並んでいる人を見て、「多分この人の作るZINEは私は好きだろうな」と思うとだいたい合ってる。私って結構狭い人間なんだと見せつけられた気分になる。

普段、私は若者のカルチャーに理解があるような顔をして生きている。ティーンエイジャーの息子からも聞いているし、仕事をしていると自分よりひと回り以上歳の離れた人と話すことも多いから。でも、やっぱり自分の根源の部分は変わらないし、それって狭くて深いということにZINEのブースを回っていると気づく。

この間買ったZINEでめちゃくちゃ面白かったのが、「漫想新聞」の9号!

読みながら、「これって私が書いたのかな?って思うくらい私が思った(けど口にはせず脳内を巡らせていた)ようなことばっかり書いてある…これが『お前は俺か?』ってやつなのか…!」と興奮がおさまらなかった。

いつも新しい感性で自分の知らないことにもぐんぐん興味を広げるような、みずみずしい人でありたいとか思うけど、でもやっぱり好きなものの幅はそう広がらないし、若い時に好きだったものって自分に大きな影響を与えると再確認したのでした。

そして、見ていたら作りたくなる!

もし私に直接会う機会があったら、声をかけてくれたら喜んで差し上げます。よろしく!


サポートしていただけたら、作品を作り続ける勇気が湧きます。どうぞよろしくお願いいたします。