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推しを追ってついに遠征に出た話。(前編)

こんにちは、はるりんpicです。
今回の記事はタイトルまんま、ついに遠征したお話です。

新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』でシーモア老師こと尾上松也さんを「かっこいい…!」と思って約1年3ヶ月が経ちました。
『新作歌舞伎 刀剣乱舞』(とうかぶ)や『スリル・ミー』などご出演の舞台やイベントにお邪魔はしておりましたが、自分が首都圏住まい&ほぼ全部東京で公演があったので実は遠征らしい遠征をしたことがありませんでした。
(2023年8月の小鹿野公演も池袋で前泊したから遠征っちゃ遠征かもだけど如何せん埼玉なので遠征感はあるようなないような感じ😅)

ことのはじまり。

確か時は2024年になってすぐぐらいのこと。

6月に博多座で歌舞伎やります!
演目は『東海道四谷怪談』、通し狂言でやります!
松也さん出演します!

というプレスリリースが出ました。

なななななんですとぉぉぉぉぉぉぉぉ?!Σ(・□・ )

何となくしか知らない四谷怪談のお話を知れて、しかも松也さんが出演する歌舞伎で見れちゃうの?!?!

しかもTwitter(X)のフォロワーさん情報だと四谷怪談を通し狂言でやるのは珍しく、昼の部で上演される『修禅寺物語』は『鎌倉殿の13人』の時代の話とのこと。
それは是非見てみたい!

でも博多か…

「でも」じゃねぇ、久し振りにヒコーキ乗れるし珍しい演目を推しの俳優さんで見られるんだからこんなでっかいチャンスはねぇだろ!
「でも」っつって行かれるものを行かないで後悔するのが一番もったいないわ!!!
思い立ったが吉日、行くべし!!!!

…と脳内会議で大乱闘した結果、6月の博多行きを決意。
いつ行くのが良いかなぁと、カレンダーとにらめっこしながら日程を考えて後援会にチケット手配を依頼。追って宿と航空券を予約しました。

博多に行くって決めてから一番悩んだのは何時のヒコーキに乗るかでした。
早い段階で予約しないとどんどん値段上がっちゃうし窓側取れなくなっちゃうし。。。
とりあえず午前中のちょっと遅めの便でゆったり行って午後の早い便でゆったり帰ることにしました。

のちのちの話、自力で四谷怪談を追いチケすることになるんですが、午後ではなく午前中の便にしたことが功を奏し遠征初日に四谷怪談を見ることができました。

遠征1日目:いざ、博多。

さぁやってまいりました遠征当日。
何故か4時20分に目が覚めました。仕事の日より遅起きしていいのになぜ目が覚めたorz

とりあえず身支度をして電車を乗り継ぎ羽田空港へ向かいます。

羽田空港第1ターミナルの展望デッキからの眺め。
ジェラぽんもちゃっかりついてきました。

ミッキー新幹線×祐徳稲荷×USJ旅行で羽田から熊本に飛んだのが最後、気づけば約5年ぶりの羽田空港でした。
手荷物預かりが自動化されてたり、保安検査場が何となく変わってたりと、しばらく来ないうちに色々変わってました。マジで浦島太郎やんワタシ。
今回の遠征は行き・帰りとも飛行機、日本航空さんにお世話になりました。

A350機のほぼ全景

乗ったのはJALの最新機体・エアバスA350という航空機です。言われてみれば確かにスマートで快適でした。いや、前回は5年前だし熊本行きだったからそもそも機体の大きさ違うやろって異論は認めます。

タッチパネルモニター全景。
この前まで携帯の機内用ブラウザで
動画とかを見ていた気がするのだが…


いまどき座席にタッチパネルモニターついてるんだ、しゃれてるなー! しかも前より動画も種類増えてる〜なんて思いつつ。本当にただの浦島太郎である。

ふじさん みえた!

残念ながら舞浜上空での旋回はありませんでしたが雲からひょっこり頭を覗かせる富士山は見えました。

約2時間ほどのフライトで無事福岡空港に到着。

到着後はとりあえずの腹ごしらえで博多ラーメンをいただいたり博多の街を歩いたりしてホテルにチェックイン。
ちなみに今回は「ドーミーイン博多祇園」に宿泊。ドーミーさん、いつもお世話になってます!

Googleマップで見つけた楽水園。
残念ながら休園日でした/(^o^)\
塀に瓦がたくさん埋まってて面白いね。
へぇー、博多塀っていうんだぁ。
(博多塀は園外にあるのでいつでも見られます)

お部屋に荷物を置いてちょっと整理して、いよいよ向かうぜ博多座へ!

夜の部(1回目):何かとんでもないものを見た気がした『東海道四谷怪談』

博多座の入り口
劇場入り口横にある大きなサイネージを背景に記念撮影。
装いもスリミ私の服から黒紋付にお色直ししました。

劇場内は落ち着いた感じの雰囲気で、お食事処や物販・軽食屋さんのブースもたくさんあって幕間も退屈知らず、トイレもほとんど並ばずスムーズでとても快適に過ごせました。
今のところ一番好きな劇場かもしれない。。。

実は遠征初日はホテルでくつろぎつつ博多市街地をぶらりする予定でいました。
…が。
Twitter(X)で「今回の四谷怪談はすごい」という好評判をたくさん見かけて

これ、手配していただいたチケットは寄りの画で見られるから、追いチケで話把握しつつ引きの画で見られたら一石二鳥(?)、ワタシの優勝じゃない?

と思うようになって遠征前に見切り発車で追いチケ。ルパン歌舞伎のとき同様、まずは3階席から俯瞰でお芝居を見ることにしました。

序幕後の幕間。
面白くなってきやが…、いや、ちょっと雲行き怪しいぞ?

最初は「なんだぁ普通に世話物じゃん、面白い面白い」と思って見ていましたが、嬉々として見られたのは与茂七(尾上右近さん)とお袖(坂東新悟さん)が地獄宿から連れ立って出るところまで。
その後の四谷左門(片岡亀蔵さん)と伊右衛門(尾上松也さん)が対峙する場面あたりから徐々に雲行きが怪しくなってきました。

第二幕でお岩さん(尾上右近さん)が皆さんご存知の姿になってしまい、ついには怨みを抱えてこの世を去ってしまいます。

ここの一連のシーンがめっちゃ哀しいシーンでして。
隣人である伊藤家から産後の体調不良に効くともらった薬を飲むところがとても繊細で丁寧でした。
「具合が悪くて直接御礼が言えなくてすみません。お薬、ありがたく頂戴します」っていう感謝してもしきれない気持ちがすごく伝わってくるお芝居で、心の中で「はぁ🥹」と息が漏れました。
一方でヒーローショーを見る子どもの如く「お岩さん、薬飲んじゃダメぇー! あぁぁそんな粉の一粒も残さず飲んだらいけんてぇー!」って心の中で叫んでもいたわけですが(笑)

そののちもらった薬が毒薬と知って、伊藤家へ御礼を言いに行ったはずの旦那(=伊右衛門)がその家の娘(中村莟玉さん)と内祝言を挙げてきていて、愛想を尽かされたあとの感情の落差が半端ないんですよ。
信じてた人たちにいっぺんに裏切られたから、お岩さんだけじゃなくて見ているこちらも「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ(゚Д゚)」って気持ちになります。
「伊藤家に恨み言を言いに行く」と言って 鉄漿おはぐろと髪梳きをして身支度するシーンも恐ろしいんだけど所作が丁寧で見入っていました。

お岩さんが亡くなった後は怒涛のケレン祭りで舞台から目が離せませんでした。
何と言っても、与茂七・お岩さんの他に小仏小平(=伊右衛門の奉公人)のお役も勤めている右近さんの早替わりが見事でした。
眉毛をとうかぶの小狐丸みたいにしていたのは3階からもオペラグラスで確認できたけどメイクとか衣裳替えどうしてるのw/(^o^)\

そうそう、劇中突然客席の下手側が瞬間的ですが急に明るくなったときがあって「誰だよ上演中に堂々とケータイ見てる奴…」と思って光るほうを見たら何と客席にも現れたお岩さん(と思われる亡霊さん。ガチじゃなくて演出)でした。
あれにはびっくりした…。

まさか客席におばけが出ると思わず、
演目もがっつりホラーでめそめそなジェラぽん

次から次へと繰り出される演出に圧倒されるうちに舞台は幕。すごかった…。見切り発車で追いチケ決めて正解でした。
この日はTwitter(X)の相互FFのご贔屓さんもご観劇ということでご挨拶、たくさんお話できました😊

シロヤのオムレットはぼくの!
四谷怪談がホラー演目だったのを
言わなかったのは謝るから独り占めしないで…

ホテル帰還後はドーミーイン宿泊お約束の温泉を満喫して部屋で筋書きを読みつつのんびり。
博多到着後に購入していたシロヤさんのオムレットをいただきました。これ、軽くて秒で食べられる美味しさで、福岡に来たら絶対買っちゃう。

明日は昼夜通しだし早く寝なきゃ…と思いつつ、てっぺんすぎに夢の中へ。。。

少し長くなってしまったので続きは後編で。
ここまでのご精読ありがとうございます。