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推しを追ってついに遠征に出た話。(後編)

こんにちは、はるりんpicです。
今回の記事は博多遠征の記録の続きです。
前編は以下のリンクからどうぞ。

遠征2日目:いよいよ昼夜通し鑑賞。

おはよう博多。外が何となく明るくなったところで目が覚めました。
(部屋からの景観がイマイチだったので今回は窓の写真なしです、申し訳ない)

そして恒例の朝風呂。大きい湯船で手足を伸ばしてのーんびり。風呂は良い。

以前に比べてセルフ取り分けのメニューも増えたけど、
比較的綺麗に盛り付けできた気がする

朝ごはんはおなじみブッフェ形式。ドーミーイン博多祇園のご当地メニューはうまか丼(写真左上)と水炊き(写真上、飲み物の隣)でした。
あと、うまか丼の具材にごまさば、小鉢におきゅうともありました。
朝ドラ『虎に翼』を見ながらいただきます。

少しだけ部屋でのんびりして、ホテルの近くにある櫛田神社でお参りしながら歩いて博多座に向かいます。

博多織の生地を使ったお守りをいただきました

席に着いてみたら、お隣の方も松也さんのご贔屓さんでした。連れてきていたジェラぽんから話に花が咲きました。
今思えばですが、もしかしたらルパン歌舞伎の千穐楽でもお隣だった方だったかも…?
やっぱジェラぽんは縁結びの神様ですな。

昼の部:愛しすぎる推しのお役に萌え萌えきゅんきゅん(古)

昼の部は
『修禅寺物語』
『身替座禅』
『恋飛脚大和往来(新口村)』
の3本立て。

『修禅寺物語』は『鎌倉殿の13人』で言えば33話付近、職人気質の 面作師おもてつくりし・夜叉王(坂東彌十郎さん)のお話です。
鎌倉殿と俳優さんが一部被ってるし(時政パパと後鳥羽上皇)、聞き覚えのある登場人物の名前(それもインパクト強い人w)が台詞に出てくるので脳内錯綜が激しかったですw

もう一人の主人公的存在、夜叉王の娘・桂(坂東新悟さん)の、お父さん譲りの真っ直ぐな人物柄もかっこよかったです。
新悟さん、見る度にタイプの違う女性なのでお芝居見ていて楽しい。

頼家(尾上松也さん)は見ていて『鎌倉殿〜』を思い出しました。そういや大河ドラマでも頼家さんは割と短気…いや、こっちのが若干血の気多くない?w
あと、頼家さんの衣裳を見ていてやっぱ歌舞伎は煌びやかだなぁなんて思ったりもしたり。

続いては『身替座禅』。
浮気相手に会いに行きたくてしょうがないお殿様・山蔭右京(尾上松也さん)が奥方さまの目を欺くため家来の太郎冠者(尾上右近さん)を自分の身代わりにして出かけていくけれど…という話なのですが、これがとてもコミカルで登場人物全員が愛しい演目でした。

右京さん、現代で言えばチャラ男なのにチャーミングで憎めない。
散々「花子(浮気相手)に会いたい、会いたい」と言ってたと思ったら、出かけたのがバレて奥方さまにジロリと睨まれてギョッとしたり。表情がコロコロ変わって見ていて面白かったです。
出かけた事情を舞踊で説明するシーンの踊りも綺麗で見事でした。

そんな右京さんが大好きな奥方さま・玉の井(坂東彌十郎さん)も一途ですごく可愛い。
玉の井さんの侍女・ 千枝ちえだ(中村鷹之資さん)と 小枝さえだ(中村莟玉さん)も可愛い。
というか、鷹之資さんが女方してるところを初めて見たので「誰だっけ?」と思ってしまいました。美人さんだったな〜。

昼の部ラストは『新口村』。
雪が降るなか、亀屋忠兵衛(中村梅玉さん)と傾城梅川(中村扇雀さん)が包まった御座から現れるシーンから始まるのですが、幕が開いた瞬間急に客席が寒くなるくらい涼しくなってハッとしました。シーンに合わせて空調変えるなんてことはあるのかしら🤔

ただ、ワタクシしっとり系の演目というかあんまり抑揚のない場面が続くのは苦手のようでして(モゴモゴ
せっかく人間国宝が目の前にいらっしゃったのに(´・ω・`)

そうこうしてるうちに昼の部はお開き。
隣席のご贔屓さんとおしゃべりしながら劇場を後にしてまたどこぞかの劇場でお会いしましょう、と解散。
続く夜の部までの待ち時間は博多座のお隣の喫茶店でまったり過ごすことにしました。

博多座隣の喫茶店・シャポーさん
チョコバナナワッフルをいただきました

夜の部(2回目):気迫に手が震えた『東海道四谷怪談』

開場時間に合わせて劇場に戻り、いざ2回目の『東海道四谷怪談』。今度は1階席から鑑賞します。
話は昨日把握できたし、今日は役者さんの表情とか演出のトリックとか、近くだからこそ見られるトコに注目するぞー。

しかし油断しておりました。

伊右衛門(尾上松也さん)が資金繰りのためにお岩さん(尾上右近さん)や子どもの着物、蚊帳を強奪していくシーンで
質草に持っていくのは勘弁してと懇願するお岩さんに対して発した一言

「よこさねぇか!!!」

に10万ボルトをくらいました。全身硬直ですよ。
松也さんの台詞にじわじわとゾクゾクを感じたことは何度かありましたがいきなりビンタ系のショックは初めてでした。
強奪した品物を手に出て行こうとする伊右衛門の足に必死でしがみつくお岩さんを振り払う時の一言「離すなよォ!!」も1回目の観劇よりずっとショックでした。
二幕目が終わったあと手の震えが止まらなかった…。

お岩さんが亡くなった後の怒涛のケレン祭りですが、戸板返しからのだんまりの場面でお岩さん→小仏小平→佐藤与茂七(全部 尾上右近さん!)の衣裳替えは見抜けませんでした。
小平は身体半分しか出していなかったとはいえ、あそこのインターバルはそこそこ短いはず🤔
しかしお岩右近さん、あっちから出てきたと思えば別の場所から出てきたりと相当忙しかっただろうなぁ(裏の心配をするんじゃないよ

1階席ならではといえば、お岩さんに憑かれてすっかり疲弊してしまった伊右衛門がお岩さんの月命日で回向をするシーンで、焚かれたお香のいい匂いがしました。
あれは何の香りだろう。気になります。

まさか2回も四谷怪談を見るとは思わず、
おまけに恫喝する伊右衛門松也さんに大ビビり。
めそめそどころか大号泣のジェラぽんさん

大詰めの立ち回りの気迫とドカ雪を浴びて2回目の四谷怪談も幕。四谷怪談はこの遠征で初めて見たけど本当にすごかった。。。
ホテルに戻って荷物整理をしていたらジェラぽん運搬バッグからも入り込んだ雪が出てきましたw

博多遠征、終わっちゃったなぁ…としんみりしながら川端商店街にあった福岡ローカルチェーンのうどん屋さん「ウエスト」でごぼ天うどんをいただいてホテルへ帰還。
劇場で購入したモンブランをいただきつつ、くつろぎながら就寝しました。

遠征3日目:帰るまでが遠征。

おはよう博多。ついに遠征撤収日です。
例によって外が明るくなり始めた頃に目が覚めましたが、この日の予定は帰るだけなのでベッドでぐだぐだしながら朝風呂と朝ごはんをいただきます。
大きいお風呂は命の洗濯をした感があるから好き。

2日目の朝ごはん。
今回のホテル朝ごはん、珍しくパンを食べませんでした。

チェックアウトの時間ギリギリまで部屋でのんびりするか、と中村獅童さん親子が出演していたテレビ番組を見ながらTwitter(X)を見ていたら

『朧の森の棲む鬼』、ティザービジュアルのチラシができました! 今日から配布します!
のお知らせが。

ななななななんですとぉぉぉぉぉぉぉぉ!∑(゚Д゚)

予定より少し早くホテルをチェックアウトし博多座に向かいましたがまだパンフレットラックにはありませんでしたw
「チラシできました!」の後に流れてきた「博多座は明日以降です」の情報を見る前にホテルを発って、その後携帯は見ておらず。
物流の時差を考えてなかった、そりゃーしくじりますわorz

博多駅まで移動して、博多阪急の北野エースさんに設置された等身大の尾上右近さんのパネルを見てお土産を買ってから福岡空港へ。

ひこーき乗ったー! これでおうちに帰るよー!
来年もまた来るねー!

後ろ髪を引かれつつ、ちょっと混んでるヒコーキで羽田空港へと帰還しました。ただいま東京。

空港から高速バスで帰るつもりが時間の相性が悪くて結局鉄道で帰路に着くのですが、「羽田空港から電車一本で行けるから」という謎の理由から、このあと新橋演舞場へ繰り出して『朧の森〜』のチラシをもらいに行ったのはここだけの内緒ですw

かくして無事に遠征は終了。
初めての遠征で久し振りに飛行機に乗れて、アツい舞台も拝見できてとても良かったです。
松也さん、今回も素晴らしい機会をありがとうございました🙇🏻‍♀️

さーて次回遠征は来年2月、『朧の森に棲む鬼』の博多座公演! かみんぐ・すーん、であります!!

ここまでのご精読、ありがとうございました🙇🏻‍♀️