じゃじゃ馬トーナメント3(対戦)
不安で潰れそうな友人と共に、試合会場の新木場1stRINGへ。
ここの会場は写真が撮りやすくて好き。
プロレスは動きが速いから、シャッタースピードを上げないとブレる。シャッタースピードを上げる = 取り込む光の量が減るということ。つまり暗くなるのでISO感度を上げて光量不足を補う必要がある。(しかし感度を上げると画像が粗くなる)
新木場1stRINGはリング上が太陽のように明るいため、シャッタースピードを上げてもISO感度を抑えることができる。だから、良い画質でブレない写真が撮りやすい。
わしのYUNAさんあえなく敗退。鈴木ユラさんは経験値があるし、技ひとつひとつの質が高い。YUNAさんは伸びるはず。次観るときが楽しみ。
隣りで観戦した 友人のnote をぜひ見てほしい。一体となってゆづきさんを応援していた彼の純粋な想いが伝わる。
一方自分は冷静に観戦。前転もできなかったゆづきさんはずっと苦労してきたと思う。運動神経が備わっている人ならともかく、全く無い人は努力しかない。デビューを果たした後も強い相手に潰されながら経験を重ねてきた。そうして成長してきた彼女の今の立ち位置、実力を、フラットな目線で確認したかった。
相手はWAVE期待の星、炎華さん。前回の対戦では体格差に面食らっていたけれど、今回は上手く逃げながらチャンスを窺っている。ゆづきさんも2度目なので焦ることなく、パワーで彼女を苦しめて優位性を保っていたように見えた。しかし―
炎華さんがロープの反動をうまく利用して、ジャパニーズレッグロールで大柄なゆづきさんを丸め込んだ。
友人の白昼夢が蘇る。それは無いと思っていたけれど、体を揺らしても、鉛のように外れない。
そのまま3カウント。固まるシュシュメン、顔を覆う友人。大盛り上がりの観客席と静まり返る我々との残酷な対比に、音が消えていく。
彼女のじゃじゃ馬トーナメントは終わった。
会場を沸かせた彼女の振る舞いはヒール的役割として評価できる。でも勝たなくてはいけなかった。JKG軍団にやられてきたことを、圧倒的な違いを見せて潰す、そんな姿を見せつけることができていたら、因縁として次につながっていたかもしれない。厳しい結果となった。
前転もできなかった彼女が前に向けたのは、代表とタニーさんの優しい言葉があったから。敗れても、試合後の彼女の売店には行列ができていてゆづきさんに暖かい声を掛けていた。皆が期待を寄せているのは明らかで、それは光明だった。
友人もどん底の底くらい落ち込んでいたけれど、彼女のポストを見て安心したと思う。まだまだ、これからだ。
でも1回戦は突破してほしかったなぁ。
大会後、YUNAさん売店に行って鼻の下を伸ば・・・悔しい想いを抱えて、新木場を後にした。