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じゃじゃ馬トーナメント〜ゆづきの場合〜

素晴らしい大会だった

鈴木ユラ選手を除くと他の7人は今年デビューの同期生となる
今後、伝説の大会になるだろうと思われるほど有望な新人達が集まった

その中にゆづき選手がエントリーされた

それが発表されてから今日までワクワクとドキドキが止まらなかった

vsモンゴル、vsジェークもワクワクドキドキはしたしどちらも素晴らしかったが
ここまで胸の高まりが止まらないくらいとなるとvs真琴戦以来だ!!

個人的にはこの選手と当たって欲しいという選手はいたが実質YOUNG OH OH以来の炎華選手との再戦となった

怪我なくと祈ったvsジェーク戦は無事終了
前述通り内容も激しい肉弾戦の素晴らしい内容だった
後は風邪をひかないようにと願っていたがそれも無事クリア

メンタルの方もファンや仲間を心配させない為か対戦相手達への牽制の為のポーカーフェイスなのか試合直前にX上で
「緊張はない!」とポスト
我々はそれを信じるしかない

新木場駅で友人と合流
その友人に「大丈夫?」と声を掛けられるくらい自分が緊張していた
会場に着いてタバコを吸ったが3本連続吸うくらい落ち着かない

そんな中、今日仕事で来れない別の友人から「ゆづきT着て夜勤行くので応援してます」とLINEが届いていた


いよいよ開場し中に入るとシュシュメンが!!
それぞれに会釈をしてると田村様に声をかけてもらった
単純に嬉しかったのと内容もちょっとした自分の服装のことだったので少し緊張がほぐれた




まずは入場式
全員が今年注目を集めた選手達
新人とは思えない豪華さを感じた

ゆづき選手は入場し立ち位置に立ってから一点を見つめお辞儀をするまで微動だにしなかった
背筋を伸ばした綺麗な姿勢と佇まいは威風堂々
だが何度か深い呼吸をしていてポストとは裏腹に緊張してるように見えた



ゆづき選手は第二試合目

会場は第一試合のYUNA vs 鈴木ユラの熱戦で出来上がっていた

先に青コーナー側としてゆづき選手が登場

シュシュメン全員でロープを上げお出迎え
アウェイ感はなく通常のパフォーマンスを魅せてくれた


そして炎華選手が入場
リングインしてから四方にお辞儀をするだけというシンプルでこれがWAVE流なんだと思わされた

対角の上の方を凝視していた視線を炎華選手にピントを合わせる

目が合った刹那
ゴングより少し早いタイミングで走り出す炎華
そのまま胸板にドロップキック
すぐに立ち上がりエルボーを連続で叩き込む
目を見開き「もっとこい!」とばかりに挑発するゆづき
ここから試合が始まった

序盤は「私にはオマエの攻撃なんて効かないぞ!」とばかりに炎華の攻撃を受け続けた
こういう自分の優位性を示す時のヒール的な立ち振る舞いが観客をヒートアップさせる

炎華のスピーディな動きやトリッキーな切り返しに翻弄されながらもパワーで圧倒
十六文気味のブートやレインメイカーのようなショートレンジのラリアット
単独でのブレーンバスター
と見たことのないようなムーブも魅せてくれた

が、

勝負を賭けるのが少し早かったのかもしれない
アピールからの橙のボディプレスはかわされ自爆

そこからペースが狂い起死回生のラリアットも切り返されそのままジャパニーズレッグロッククラッチホールドで押さえられ3カウントを聞いた

その瞬間思わず顔を手で覆ってしまった

悔しかった
悔しくて悔しくてたまらなかった

自分の事以上に悔しかったのだ

そういう試合というのは過去にもあったがそれらの比ではなかった

涙が自然と目頭に溜まっていくのがわかった
きっと一人で観ていたならこぼれ落ちていただろう

ゆっくりと手を下げリング上を見た先にゆづき選手が今にも泣き崩れそうな表情でセコンド陣に近づいている姿が見えた

そして

「ごめんなさい」

声は聞こえなかったがハッキリと読唇できた


胸が痛くてたまらなかった
痛くて痛くてたまらなかった




その後も激戦が続いた
楽しくもあり興奮し感動もした
だが本当に楽しんだのか?と問われたら
Yesとは言えないかもしれない


全試合終了後
ゆづき選手の応援に来ていた三田英津子さんをタニーさんが控え室へと誘導してるのが見えた


なにを言えばいいかなんて全くわからなかったけどまあなんか嬉しいかどうかはわからないが知ってる顔があったらなんか少しはホッとするかなあと売店に戻るゆづき選手を待っていた

タニーさんに付き添われ控え室から出てきたゆづき選手は涙目で顔を覆っていた
※その様子の真相はYouTubeで

並ぼうと思ったら長蛇の列
開場時、休憩時も列が途絶えておらずかなりの注目度
そして潜在ファンがこれだけいたのかと思った

端的にまとめて話すことが苦手なので
「またイブ行きますね」
くらいしか声はかけれなかった

でもそれで良かったと思っている
変な慰めや褒め言葉は時に人を傷つける
こちらに他意がないとしてもだ
特に自分のような上手く話せない人間はね


ここからどうなるかは代表の方針、SVの指導そしてゆづき選手本人の情熱にかかっている

自分は只、応援するだけだ


どういう形になるかはわからないがゆづき選手はきっとリベンジしてくれる

いつか高みに連れて行ってくれることを信じてペンを置こう(まあ指ですが)

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