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日々の暮らし

 住んでいるマンションが、川の前なので朝、窓の外を眺めると、うっすら明るくなった頃は、霧で辺りはうっすらと少し幻想的な白い世界になっている。
 部屋の温さと外へ出た時の寒さの温暖差で身体がついていくのが大変だ。
 出勤して職場の女子ロッカーで着替えていると、隣のロッカーの女性も出勤してロッカーを開けて着替え始めた。朝は忙しい。着替えると直ぐにお互い仕事場へと向かう。
 けれど、この日は、
「これ、キウイセットで貰ったハンカチ」楽しそうに言った。キウイがキャラクターになったカラフルなハンカチだった。
「可愛い」
ただ、それだけだけれど。
会話した気がした。

 仕事中は私語は禁止で、昼食時も黙食。お昼時間もなんだかみんな仕事をしている。
 
 おはようございます
 お疲れ様

 そんな挨拶くらいしか会話していない気がする。

 誰かと話したい気がする。

 だから習い事を始める。知らない人同士会話するのもいい。

 会話なんて当たり前なはずなのに、今では同じ方へ向き、向かい合わせでは遠く、アクリル板があると聞き取りにくく、隔たりを感じる。
 スーパーで、入口から進んで行くが、買い忘れて場所を反対に戻ったりすると、なんだか嫌な顔わされた気がする。それは単なるサッとお互い避けただけなのだろう、このご時世だからそうなってしまう。
 やっぱり、人と関われない淋しさは、少し心の隅にある。
 
#日々の暮らし
#日々の生活 #日常
#コミニュケーション

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