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母親とベトナム旅行

初めに結論を言うと、もう母親と海外には行きたくない。

母親は、家族との旅行は気を使わないから楽でいいんだよね〜と言っていた。
しかし、私は違う。確かに楽な面もあるが、良くはない。

母親は英語が殆ど読めないし、喋れない。
全ての英語をローマ字読みするから、簡単な単語でさえも最初は気持ち悪い読み方をする。そのためコミュニケーションは基本的に私が取ることになるが、私も流暢に英語が喋れる訳ではなく、相手がギリ理解できるレベルの英語しか話せない。
ギリ意思疎通できる私がコミュニケーションを取るのだが、全く喋れない親が横から、日本語で私に「こうやって言って」と言ってくるのだ。
めちゃくちゃストレス。
なぜなら私はその文を瞬時に英語に出来ないから。
そして会話が終わって私が母親に言われたことを言えなかったことを伝えると、「なんでよ〜!」とウザい顔と共に言われるのだ。
旅行前に翻訳アプリ入れたんだからそれ使えばいいじゃん、と10000回思った。

あと、お願いの仕方が嫌いだ。
エアコンを切って欲しいとき。
「寒いからエアコン切ってもらっていい?」と言えば済む話なのに、
「なんか寒くなってきちゃった」と言ってこちらを見てくる。
察する文化の賜物だ。本人は遠慮のつもりなのだろうか。

次は目的地に向かう時である。
この旅行中の移動では地図を見て私が先陣を切って目的地に向かっていた。
最初は私の後ろを歩いている母親が徐々に私を抜かして前を歩き始める。
道もわからないのに。そして案の定言うのだ。
「どっち?」「早く指示出してくれないと困るよ」
これらの問題は全て母親が私の後方を歩けば解決することである。
母親は人々がのんびり歩くホーチミンの雰囲気を見ながら
「やっぱ日本はせかせかしすぎだよね、疲れちゃうよ」と言っていたが、
母親みたいな人が日本をそう感じさせているのだと思う。無意識に。
母親の行動を変えることはほぼ不可能であるため、
大きな声で案内をすることでストレスを少しずつ解消していた。

「そこ右!!!!!!!!!!」

このくらいびっくりマークがつく勢いで案内していた。大きい声を出すことはストレス解消に実際に有効であることを実感した。

あと、些細なことだが母親は人への干渉がすごい。
母親あるあるであるテレビに出ている女優を見て
「この人見ないうちに随分老けたね〜」というやつとほぼ同じである。
「あの人さ〜」「あの人昨日も見たよ、だってこういう特徴があったから」ということをしょっちゅう言ってくる。
この行為が悪いことかどうかは知らないが、私は人に干渉することが好きではないため、そのようなことを言われるのはかなりストレスであった。

このようなことが積み重なって旅行の最後に大喧嘩をして今も口を聞いていない。
母親もこの旅行を経て私への不満が溜まっていたのだろう。
家族との旅行は楽ではない。もしかしたら母も痛感したかもしれない。

現在は、お互いリビングにいる時間をうまいことずらして生きている。
この状況下で別件で怒られて関係悪化することを逃れるために、家事や部屋掃除をしっかり行っている。いつまで続くんだろうか。


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