見出し画像

過日録【葛󠄀城市歴史博物館】

2023.06.29 葛󠄀城市歴史博物館

先日聴講した月例の古代史セミナーで四條畷市立歴史民俗資料館長が講演された際に、子馬の埴輪を葛󠄀城市歴史博物館に貸し出して、人気モノだったというような話しをされていた。

講演資料に掲載されている馬形埴輪の写真と同じものをどこかで見たように思い、スマホ内に溜め込んだ写真を繰ると、今春九州を旅した際に見学した九州国立博物館で撮った写真の中に同じものがあった。ちょうど九博に貸し出し中だったらしい。思わぬところで話しがつながった..^^

九州国立博物館で見かけた馬形埴輪

牧場を模した展示柵の中に馬形埴輪が数頭放し飼い?されていて、なかなか面白い展示だったのでたまたま撮っていた。この馬たちはレプリカかな、と思っていたがホンモノだったよう^^。子馬の方はそのままの形で出土したらしい。

古代史関係の本やセミナーで古代豪族葛城氏のことをしばしば耳目にし、その由緒が気になっていたので、思わぬ接点で知ることになった葛󠄀城市歴史博物館に行ってみることにした。

以前バイクで吉野方面に行くときによく走っていた葛城山麓を南北につなぐ道、r30 を葛󠄀城市の市街地方面に少し下ったところに博物館があった。これまで近くを通りながらその存在に全く気付いていなかった..

ちょうど昼時に博物館の駐車場に着いた。コンビニで買っておいた昼食のパンを運転席で食べたあと館内に入った。結構大きな建物の 1階が展示室になっていた。

葛󠄀城市歴史博物館

受付で入場料 200円を払って展示室に入ると見学者は私一人。春季企画展が開催されていて、そろそろ期間が終わる頃だった。

展示室の入口近くには「葛城」に関わる万葉四歌が短冊のようにして掲示されていた。

万葉集 四歌

葛城山麓の遺跡から出土した縄文から中世に掛けての遺物展示を中心に、特別展示室では「葛城・忍海の歴史を歩く 葛城の鼓動を辿る3」の企画展示がされていた。

企画展の図録

展示を見て新庄地区に遺跡があることを知った。新庄の r30 沿いに小さな食堂があって、バイクで吉野方面に向かう際にその前を通るときには、必ず立ち寄って昼食にしていた。最初の頃はご主人の姿もお見掛けしたが、やがて女将だけになり、いつしかお店は閉められて別の店になっていた。カウンター席で丼物を食べていた頃が懐かしい。VFR800 で走り回っていた頃なので、もう20年近く前のこと..

帰り道に葛󠄀城山麓公園への案内表示があり、どんなところか気になったので寄ってみた。森林公園のようだが、どん詰まりは霊園のようになっていた。車から降りずに駐車場でクルっと回って元の道に戻った。

葛󠄀城森林公園

往路と同じ下道で帰路についた。自宅から南方面に向かう時は街中の混んだ幹線道路を 2時間以上走ることになる。以前はバイクで走っていてもなんとも思わなかったが、歳とともにバイクでの渋滞路が辛くなり足が遠のいていた。高速道を使えばサッと来れるのだが結構な値がするし、なによりも最近はバイクで高速道を走るのがちょっと怖くなってきたし..

帰宅後、奈良県立万葉文化館のサイトから「葛城」をキーワードにして万葉歌を検索してみると、葛城周辺の地名に由来する歌が結構ヒットした。葛城の地域が古代から続くものであることを万葉集からも知ることができた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?