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ベトナム人留学生のこと

おはようございます。
おびはるです。


私がベトナム語通訳として活動を始めた2000年頃、
日本にいるベトナム人の数は1万人くらいでした。


2020年の今は44万人いると言われています。
すごい増え方ですね。
中国・韓国に次いで第3位の数になりました。


これを「日本とベトナムの密接な関係の証」
などなど、美化してお話するのは簡単ですが、
そうばかりも言えません。


もちろん増えた数の中には、
いわゆる「高度人材」としての就労や、
本当に目的を持って留学してくる人も含まれています。


ベトナムの人たちも豊かになったし、
日本も少子化の中でベトナムに以前より注目するようになって、
日本に来られるルートが増えました。
で、以前より優秀な人も来やすくなっている。それは否定しません。


ですが、かなりの数が技能実習生
または留学ビザを利用した
アルバイトによる出稼ぎであることは
はっきりした事実でもあります。


で、実習先から逃亡したり、
留学生なら学校に行かなくなって退学になって、
不法滞在の道に入る人が結構います。


ベトナム語の通訳として活動していたら、
ベトナム人留学生の犯罪には必ず出会います。


警察・検察・裁判でのベトナム語通訳の需要は
今とても高くて、ぶっちゃけると、
コロナで通訳の仕事は激減しているはずですが、


この司法関係の通訳は安定した需要があります。

そういう場所で通訳すると
まだ20歳くらいの若者が手錠をかけられて


留置所で貸し出されたのであろう
黒マジックで乱雑に数字が背中に書かれた


くたびれたグレーのトレーナーの上下を着て
足元はハダシにプラスチックのサンダルで、
うなだれているところに立ち会うんですよね。


もう完全に親目線になります。
かわいそうに。


なんでこうなっちゃったんだろう
自分に何かできないだろうか?


しかし、すぐにできることは見当たりません。
通訳仲間(ベトナム語ネイティブ)の方は、


「ベトナム人は目の前の利益ばかり重視して、
長期的な目標とか計画を持って行動する習慣がない。
国の教育が悪いからこんな状況になるんだ」
と怒っていました。


まあ、それももっともな意見なのかもしれないです。
でも、最大の問題は受け入れ側にあるんじゃないかな。
ひととおり見てみて、私はそう思うようになりました。



そういう(短期の利益に飛びつく)人を
呼ぶような構造になっているから、
そこに合う人が引き寄せられている。


そういう現実があるんじゃないか、と思ってます。
次回に続きます。


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今日のメッセージ♪

問題の当事者(ここでは留学生自身)を
目にすると、やっぱり彼らを責めたくなるけれど、

なぜ彼らが来るのか、構造を見た方がいいかも。

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いかがだったでしょうか?

また明日!
今日も素敵な一日を♪

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