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田舎が嫌いです!の話②

田舎が嫌いです…切実に。

空気がきれいだとか、星がきれいだとか、野菜が新鮮だとか、そんなことは生活の中でのほんの一部にしか過ぎず、それを超えるような面倒くささや煩わしさもたくさんあるわけで。狭い世界の中での生きづらさといったら…

幼いながら、嫌だと思った始まりは、近所付き合いです。なんとなく「大人って嫌だな」と感じてしまった記憶があります。その思いは大人になっても消えていません。右も左も知らない人、挨拶程度というかかわりでの暮らしに慣れてしまうと、その生活があまりにも楽で、戻りたくない!という思いが一層強くなりました。

近所同士が近く、行き来がとても多いため、家に客がいる、出かけた、誰かが具合悪いなどは、お互いすぐに気づきます。家の間取りやら、新しくしたものやら、暮らしぶりもよーく知られています。冠婚葬祭時は、近所の皆さんが手伝いに来ます…私が勝手に「セコムさん」と名付けている方もいます。その名の通りに助けてもらうこともありますが…いつでも見られているような気になり、ちょっとビビります。

“お茶飲み”という風習というか習慣があり、誰かの噂話や何かの自慢話に花を咲かせている雰囲気も苦手でした。「あそこに比べれば自分の家がいい」という優越感が心地良いのでしょう…その話のネタにならないように、どうせネタにされるなら「いい子だと思われたい」という気持ちも芽生えてしまい、息苦しくもありました。そんな反動なのか、私は作り笑顔がとても苦手です。なんとなく「この人危険だ!」「怪しい」という勘?も磨かれてしまったようです。人の噂も七十五日どころか、一生言われかねないような…近所どころか町中に広まる勢いになりますし…先祖代々の家ばかりで、「○さんの娘」「○さんの孫」とも呼ばれます。この場所で、自分らしさを輝かせるのって私には、難しいです。

近所の子供たちの声を聞きながら、自分の幼少期を思い浮かべ、この町が好きでずっと暮らしている友達は私と一体、何が違ったのだろう?と考えてしまいました。楽しい思い出が少ないな、私。これから、嫌いな田舎へ車を走らせます。誰にも会わずにすみますように…って無理だし。

田舎で伸び伸び子育てがしたい!という方へは、近所付き合いが少ない、遠くて出来ないくらいの限界集落をおすすめしまーーーす!

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