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【想いを返すとき】

写真家の斉藤千陽さんが、個展開催とその後の活動を見据えてクラウドファンディングを実施しました。

本記事で、千陽さんのクラウドファンディングを応援するにあたり、まずは彼女と私の関係について明記したいと思います。

私と千陽さんは、noteを通して知り合いました。交流がはじまり、早いもので3年以上の月日が経ちます。現在はお仕事を通してのつながりもあり、実際にお会いした回数も複数回にわたります。食事や会話を楽しみながら、写真についてあれこれ教わったのも大切な思い出です。

私は昨年より一眼レフカメラを使用しているのですが、それも彼女が使わなくなったものを譲ってくれたおかげです。公私共に支えられている存在。それが、私にとっての「斉藤千陽さん」という人です。

彼女から譲り受けたカメラで、はじめて撮った写真。

千陽さんが私にお仕事を依頼してくれるようになったのは、私が離婚して自立への道を模索している最中でした。
はるさんの見ているもの、伝えようとしていることに共鳴する。一時的なサポートではなく、「仕事」として依頼することで私の文章に対価を支払いたい」
彼女はそう言って、2021年6月以降、自分の写真に詩を添える仕事を毎月依頼してくれています。

千陽さんの写真の魅力は、彼女の写真を見てもらうのが一番早いと思うのですが、あえて言葉にするのなら「被写体の奥底に秘められた素顔を引き出す力」だと感じます。それは、被写体が人であれ、植物であれ、空であれ変わりません。不自然に明るい空や、加工された肌の色、美しさを強調したものが多く切り取られる世の中にあって、彼女の写真はその真逆をいきます。

千陽さんの写真からインスピレーションを得て、詩を書く。それは、「書く」というよりも「描く」に近い感覚です。自然と湧き上がる感情を、消えてしまわぬうちに編んでいく。互いの作品が持つ力を損なうことなく、高め合うものを作りたい。そんな思いで、この2年、彼女と共作を重ねてきました。

私は、千陽さんの作品が好きです。彼女の写真が好きです。ですが、彼女との関係を明記しないまま応援記事を書くことは、私本人のみならず彼女にも要らぬ苦労をかけることになると思い、長くなりましたが明記させていただきました。

千陽さん本人が、クラウドファンディング実施に向けて書いたnoteの一部を、ここで紹介させてください。

目に意志、唇に美意識。
被写体が紡いできた人生、宿している陰影と光を引き出し収め、写真越しに見る者の五感を通して、制限なく、被写体が宿したものが広がり伝う写真を残していきます。

「人を撮るということ」より引用

クラウドファンディングの文面を読んでいただければわかると思うのですが、千陽さんのゴールは「個展開催」ではありません。もちろん、それ自体も彼女にとって大切な節目となるでしょう。ですが、彼女はすでにその先を見据えています。

これは私の勝手な思いで、記事を読んでくださる方々にも同じように思えと強制するものではありません。ただ、私個人として、千陽さんの写真をもっともっと見たいです。そのために、彼女が望む形で撮影に挑める環境が整うことを切に願います。

彼女自身、自分の夢を叶えるために必死で努力をしています。ダブルワークで資金を集め、足と時間と経費を使って写真を撮り続け、日々鍛錬を重ねる姿を間近で見てきました。

私が苦しいとき、絶望して前を向けなくなったとき、彼女はいつも何の見返りも求めずに私を励まし、応援し続けてくれました。その温かな力に、何度励まされたか知れません。

BUMP OF CHICKENの曲である「花の名」に、こんな歌詞があります。

生きる力を借りたから 生きている内に返さなきゃ

「花の名」BUMP OF CHICKENより引用

今、この歌を大声で歌いたい気持ちです。

千陽さんの写真が好き。これは揺るぎない本音です。そして、同時に私は、千陽さんという“ひと”が好きです。この二つが重なっているからこそ、私は自発的にこのnoteを書いています。

大切な人を応援したい。大好きな作品を、これからもたくさん見たい。

そのためにできることがあるなら、私は全力でやります。

まずは、千陽さんのクラウドファンディングのページを読んでいただきたいです。その上で、彼女の理念に共感してくれた方は、できる範囲で支援していただければとても嬉しく思います。

また、斉藤千陽さんのホームページに私との共作が紹介されています。お時間の許す方は、そちらもご覧いただければとても嬉しいです。
ホームページへのURLは、千陽さんのnote、Twitterのプロフィール欄に掲載されています。
「ホームページ」→「works」→「astrofengia」からご覧いただけます。

彼女の夢が叶うことを、ひとりの友人として、仕事仲間として、心より祈っています。


最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。 頂いたサポートは、今後の作品作りの為に使わせて頂きます。 私の作品が少しでもあなたの心に痕を残してくれたなら、こんなにも嬉しいことはありません。