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琴線に触れたnote集

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何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。
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#ライフスタイル

クリスマスプレゼントは突然に

「今年のクリスマス、こっちに残ることにするよ」 オランダにいる娘とそんな話をしたのが11月…

harco
3年前
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老若男女よ、マジパン畑で愛を叫べ!

バレンタインデーにチョコレートをプレゼントするという習慣は、日本の健全な若者たちがチョコ…

harco
3年前
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男のわたしがコスメカウンターに座って口紅を買い、初めて入ったバーで自慢した話

「しをりちゃん、俺も口紅塗ったら、可愛いと思う?」 甘えている、どこまでも。 "初めて"の…

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『いちとせしをり』の、書籍化に対する想い

「ねえ!聞いてください!」 過去が分散し、それが光彩にみえる。 あまりに望みが叶いそうだ…

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勇気を出してワンピースを買おうとしたら、「変態じゃん」と言われた話

「似合うと思います」 攻める水滴、跳ねる音。 洋服屋で、お世辞でも言われない。 なんでも…

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セクハラを会社で報告したら、つながった勇気のこと

「言わなければよかった」 "大丈夫"の境目がわからない。 つらく、苦しいことを体と心の中で…

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男のわたしが人生で初めてマニキュアを塗ったら、夢が大きくなった話

「僕にもやらせてくれませんか」 ひとりでできないことが、この世には数えきれないほどある。「できない」ものに当たらずに過ごせるかもしれないし、「できる」ものに気づけず終わってしまう可能性もある。 「やってみたい」と、顔の皮膚がしっとりと艶めくような笑顔で言いたい。手の届くものだけで楽しむのもいい。ただ、大人になってもちょっとだけ背伸びをしたい瞬間がたしかにある。 お揃いが好きだった。 わたしは恋人の彼と、一つ屋根の下で暮らしている。「好き」が重なり、未来へ伸びていく満足

ハラスメント相談窓口に、エッセイを書いた

傷ついた言葉を残すなんて、性格がわるい。 「今日はどうですか?」 愛する人に聞きたいこと…

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わたしはもう、サンドバッグから卒業する

「うつ病の人」 そういえばあの頃も、そんな名前で呼ばれていた。 本人は聞こえていないと思…

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『ぜったい幸せになるぞ』

魘されたあとの一言だった。 寝ているときに見る夢というのは、本当にぬかりない。自分が不安…

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ゲイになったら、職場で自分が消えた

「おはようございます」 聞こえていないのかな。 不安になってもう一度挨拶を試みるが、やは…

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写真家の恋人が「うつ病」になり、わたしが唯一の被写体になった日のこと

「写真を撮るのがこわいです」 裂けるような、激しい痛みだった。 触れていないのに、想いが…

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「ごめんなさい」と、恋人に精一杯の置き手紙を書いた

目がふたつあるくらいでは、出てくる涙に耐えられない。 「少しだけ、時間をください」 いい…

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神さまには、なれなかった。

神さまになりたかった。 とかくこの世は生きづらい。この世に生を受けてそれなりに時間が経つが、いままでずっと、そんな想いを抱えて生きてきたのだ。気付いたら、そんなわたしの周りにいるひとはみんな、生きづらそうなひとばかりだった。 どうしてこうなんだろう。いいやつなのに、やさしいやつなのに。そういうひとにかぎってどうしてみんな、こんなに生きづらいんだろう。神さまは不公平だ。器用な人間だけがするするっと、うまく人生を生き抜いていく。わたしたちはこんなにもがいているのに。 だから