マガジンのカバー画像

海のことば、空のいろ

少し深めのエッセイ。創作にまつわるエピソード。時々、小説。 海の傍で生きてきた私のなかにある、たくさんの“いろ”と“ことば”たち。より自然体で紡いでいけたら、と思います。
いつもより深めのエッセイ、創作インスピレーション、創作小説等を月4本以上、ランダムにお届けします。…
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#恋

【波音に捧ぐ、月夜の祈り】

碧月はる
2年前
34

「無理矢理されたのまで律儀にカウントしてんじゃねえよ」

「触ってもいい?」  切羽詰まった様子でそう言った彼は、私の答えを聞く気なんてないみたい…

200
碧月はる
3年前
38

 繋がったイヤホンマイクから漏れ出す、規則正しい寝息。酔っ払ったときしかイビキをかかない…

200
碧月はる
4年前
30

愛し(かなし)

失ったものを、ただぼんやりと眺めている。その時間は、何も得るものがない。それでも私は微動…

200
碧月はる
4年前
27

許された傷痕と、恋の欠片のようなもの。

醜いものを見ると、人は極端に寄りたがる。 それが”正しい”か、”正しくない”か。その両極…

200
碧月はる
4年前
33

Always

Bon Joviの曲が低音量で流れている。聞き慣れた旋律が、聴覚を通して私の体内に流れ込む。 そ…

200
碧月はる
4年前
34

どこにでもある恋の話

白いレースのカーテンから、光が漏れている。室外機の上に無造作に置かれた多肉植物にお日様が当たり、ぷくぷくした葉っぱが嬉しそうに光っている。外は良いお天気のようだ。それでも私たちは、相も変わらず部屋のなかに引きこもっている。