風光る最終回に寄せて(ネタバレあり)※否定的な意見も含みます

月刊flowersで「風光る」が最終回を迎えました

連載初期より、それこそ本物の少年少女だった頃から読んでいた作品なので期待や興奮よりも懐かしさと切なさが勝るようで
…まあそれはどうでも良いですね
コミックス購入からは離れていましたし、紙面で読むのも久しぶりでした
理由は
まあ一番はとにかく長い!に尽きると思います
寄り道もわかる、まだ描きたいって気持ちも
でも長かった…長かったんだよな…

そういう感じでしたが、今回は最終回という事で区切りをつける意味で読むことにしました
ここからはネタバレというか覚え書きになります




読後
「セイちゃんどうしたの…」が自分の正直な気持ちでした
私は沖セイ派というわけでもなく、かと言ってトシセイ派でもありません
(あえて言うなら斎藤さん派です)
…が、二人の恋は叶ってほしい幸せになってほしいといつも読みながら願っていました
少女まんがですからね
「そこは貫く、それを貫くためには躊躇なく嘘をつく!」と最初に作者さんが言われたのを見て、志を感じていたのです
勝手に、ではありますが

まあ、土方さんの子なんでしょう
それは良いのです
その前です
なぜ彼女は受け入れたのか

私の知っているセイ、いや神谷清三郎ならば
「はあ?ふざけんなよ、このクソ副長!なんでアンタにそんなことさせてまで私が生きなきゃならないんだ!あんたも、どうせ死ぬつもりでいるくせに!」
「ああわかった、生きてやる!副長の達しとあらば生きてやる!生きて生きて…そしてあそこであった全てを、アンタに全部話すから…それがあの人の旦那様の遺言ならば」と
「だから、アンタも絶対に死ぬな!」と

そう言ってくれると思うのです彼女ならば
涙をこぼす土方を抱きしめながら

言動に違和感を感じます
やったやらないではありません
ここは譲れない
ここを譲ると私が抱いてきたこの本の良いところが、彼女の魅力がなくなってしまう…

彼女は初期の作品内で言いました
「守りたい、だから共に戦うために武士として傍にありたい」と
結果戦わないのは良いです
子をなすのも良いでしょう
しかしあの神谷清三郎が土方に「自分も死んで沖田の後を追いたいがために戦いたい」などと懇願するとは考えがたいのです
皆の意思を継ぎ、副長を守るのではなかったのか?新選組を生きた神谷清三郎の誠とは?結局、彼女は沖田さんしか見ていなかったのか…?
グルグルと思考がまわります

実を言えば土方さんと結ばれるのでは?という考えは自分も昔から持っていました
駆けつけたセイが副長を支える、そして…と
しかしこんな形は想像もしていなかったです

もしどうしてもあれで通したいのならばワンクッション置くべきだったかなと思います
例えば本当に「妻を託します」とあったとして、それを察した土方がセイを嫁にと思うが命と時間が今の自分にはない
苦悩し考えた末にそれを全て告白して「で、どうする」と…そういうことならば批判も少なかったのではないでしょうか
(私は土方さんと結ばれて子をなすこと自体は全然ありだと思います)
…あまりに急すぎたですね


乱文すみません
あとは良かったなと思います
永倉さんは遅れてるからのくだりはグッときました
あそこが一番よかったなあ

では走り書きでしたが
渡辺先生も読者の皆さまも、本当におつかれさまでした
なんやかんやでしたが私もホッとしました
セイが笑顔で良かったです
あと斎藤さん思ったより出番多くて笑いました

やっぱり一巻とかめちゃくちゃ面白いんだよなあ今読んでも
好きだな
その気持ちは全く変わりません

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