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【精神障害】働けないと分かってからグループホーム生活を決断するまで。

こんにちは。

春野太陽です。

いよいよ引っ越しも終わり、

グループホーム生活を始めた私でございます。


今回は、なぜグループホーム入居という選択に

至ったのかの経緯をお伝えしようと思います。


障害持ちでこれからの暮らしに不安を抱えている人への参考になれば幸いです。


地元に帰省してきて、さらに親との絶縁も済ませた後

目下私の課題は就職活動でした。

ハローワークや役所の人にも

「あなたはきちんとコミュニケーション取れるし、〇〇の資格も取れるくらい能力が高いから、就労支援選ぶよりも一般の障害者雇用が狙い目だと思う」

と言われて、障害者雇用の会社に内定をもらいました。

だけど、コミュニケーション能力があろうと、

実務能力が高かろうと関係なく、

構わず脳の疲弊や体調悪化は進み仕事は続けられませんでした。

(【会話がまともな精神障害者=働ける】は違うんだなと自分自身もようやく気づいたし、そこの周りの人の勘違いが減ればいいな)

そんなこんなの経緯を医者にも伝えると
【就労能力なし】の判定。

過去の職歴も踏まえ、今後の就労も見込めないとなりました。


となると、今後気になるのが生活費をどう賄うかです。

私は市役所の生活保護の窓口に行きました。

そこで説明をされたなかで、ショックだったのが

『あなたのアパートだと上限超えてるから、〇〇万円以下の物件にしてね。』

絶望。このアパートが終の住処だと思ってたのに。毒親との物理的距離や買い物のしやすさなどすべての考慮に一致した唯一の物件だから、ここから離れるなんてきつい。。。


そして私の頭の中がぐるぐると駆け巡るわけです。


【現状整理】

・今私のサポートは叔父さん1人のみ。
・叔父さんは還暦。あと何年私をサポートできるか。
・引越しの手続きには緊急連絡先が必要。引っ越すなら叔父が生きてるうち。

《パターンA》大家に家賃値下げ交渉をする。


今のアパート暮らしをこのまま続けたいので、事情を話して家賃値下げをしてもらって生活保護対象の金額まで落としてもらう。

→大家さんにとっても家賃収入は大切だし、他の入居者を差し置いて私1人だけ家賃を下げるなんてことは普通に考えてできないだろうなぁ。
それと、私個人の心情として、長く住めば住むほど愛着が湧いて引っ越しがしにくくなると思う。もし今回の交渉で数年アパート暮らしが延長できたとしても、また突然暮らせなくなった時に、今よりも手放すショックが大きくなるはず。

《パターンB》家賃の安いところに引っ越す。

大家への家賃交渉などせず、速やかに役所さんのいうとおり安いところに引っ越す。

→引越し費用は生活保護課が負担してくれるん?初期費用も生活保護課が出してくれるわけ??そこらへんの負担についてまず不透明だし、今の私の預金じゃ無理だっつーの。
それと、もし今安いところに越せたとして、そこから数年後、私の病状が悪化するor叔父がサポートできなくなるなどの事態が発生した場合、その時に私の施設入居が必要になってくる。
引越しをまた繰り返す可能性が分かってるのならそれは回避したい。


《パターンC》最初から施設に入居しておく。

パターンA・パターンBにあるように、
『今のアパートに更に愛着が湧く前に退去した方が喪失感を最小限にとどめ、心の負担を抑えられる』
『一般的な手続きで引っ越しするような費用は持ち合わせていない』
『どのみち、おじさんが亡くなった先の自分のことを考なきゃならない時が5~10年後には訪れるだろうし、先に今考えておいても遅くはない。』

→叔父も「俺に何かあった時も太陽1人でどうにかできるようにしとかなきゃって思ってた」
私も「おじさん1人に頼りきりだからおじさんに何かがあったら私も共倒れしちゃう。それだけは避けたい。」と意見が一致。

費用の面でも、身寄りなしの心配の面でも、グループホームであれば解決できる、とのことになり、詳しくグループホーム斡旋の相談所に話を聞きに行くことになった。



そんな感じで

問題点や心配点をあぶりだして、

それを解決する方法を何パターンか提示して、

それぞれ提案と結論を出しながら

グループホームという選択肢に至りました。

ただ、福祉施設のよくない話もニュースで見たりするし、

『福祉施設=他人と共同生活』という強いイメージで、私にとっては不適応な環境なので
不安はありました。

その部分の不安は、実際に私の希望の暮らしに沿った形態をしている施設を職員さんが調べて紹介してくれたりしましたし、

直接施設の見学をして、施設長さんの考え方とか暮らしのスケジュールとかを聞きながら安心できる施設・職員さんか見極めたりして決定していきました。


この先、おじさんに何かあったとしても変わらずここの世話人さんに生活をサポートしてもらえるし、

もし生活保護が必要になったとしても家賃上限の条件をクリアしているので安心して申請できるし、

必要なタイミングで外部サービスを利用してみたりとかもできるので、体調や生活レベルに合わせて連携しながら生活を調整できるし、

なんだかんだで自分なりの最適解を見つけられたかなと思っています。




ちなみに、【身寄りなし】という点については

【成年後見人を立てることで叔父の代わりとする】ということも視野に入れていました。

しかししっかりと調べてみると、

・成年後見人は、なにかあった時の緊急連絡先になるだけで身元引受人にはならないので、あなたが死んだあと後見人が代わりに引き取ってくれたりするわけではないです。

・成年後見人は裁判所で決められます。自分で選ぶことはできません。

・成年後見人を立てると、毎月その方に支払いをしなくてはならないです。しかも結構高額です。緊急連絡先にしかならないのにその金額を払い続けるのには割が合いません。

・「この後見人と相性が悪いから後見人取り消したい」「費用が高いからやっぱり後見人は解除したい」とか思っても、一度立てた後見人を解除することはできません。死ぬまでその人が後見人になります。


という事実がわかりました。
(※間違いがあればすみません。)
(※検討してる方は自分でよく調べてみてください。)

この事実が分かった以上、私にはデメリットばかりにしか思えなくて、成年後見人という選択肢は普通に消えましたね。

参考までに。



2024.05.26(Sun)
春野太陽

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