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「自信とは何か?」⑤~自信が欲しいループの抜け出し方~

ついに最終回です。これだけ読んでも使えるようになっています。

前回は、経験A+経験B=未経験Cに対する自信という算段をうまくつけられるかどうかが「『私には○○できそうな気がする』という感覚の持ちやすさ」というところまで書きました。

「じゃあ、引用できる経験がある、つまりいろんな成功体験を積んだ人が未経験のことに自信を持ちやすいってこと!?私は成功体験が少ないから自信が持てないんだー。やっぱりー。」と言う声が聞こえてきそうですが、これはちょっと違うと思います。前回、自信の持ちやすさに、根拠があるかどうかはあまり重要ではないというこという話をしましたよね。
つまり、経験Aとか経験Bとかの質や量ではなく、自分の持っているものから情報を引っ張ってくることが重要なわけです。

なんだったら、自身の経験でなくてもOKです。前回の私のバック転動画wに反響があったのでツーシャンのコメントを紹介させていただきます。

ツーシャンは、この動画で生まれて初めてバック転を知ったわけではないと思うんですが、私(という身近な人)がやってるのを見たから「やりたい」「できそう」と思ったってことですよね。

櫻井さんも、おそらくこんな算段をつけたんじゃないかと思うんです。

図5

身近な人ができているとか、ジャニーズ事務所に所属してるとかは、実際にバック転ができることに関係ありません!w(指導者や練習場所を探すのには多少役に立つかもしれませんが、番組の企画なら環境はスタッフが用意するはずです。)
でもいいんです。大事なのは、算段をつけてやってみるってことなので。
前回は経験A+経験B=未経験Cに対する自信と書きましたが、実際には

情報A+情報B+情報C+情報D+・・・・=未経験Cに対する自信

といった感じです。(自分で経験したことは、単に知っているということとは桁違いの情報を持っていることになります。)これなら、意図的に情報を引っ張ってくる(=未経験Cに対する自信をつける)ことができそうですし、その練習をする(情報を引っ張ってくる→行動するを繰り返すことで、情報を引っ張ってくるスピードを上げて自信の持ちやすさを向上する)というのも可能そうです。

認知科学で言われている、できる人(なりたい自分に近い人)の近くにいるようにするといい、自己効力感を上げるといい、というのは、つまりこの情報にあふれている環境に身を置くと早いよってことなんですね~。

…というのを書こうと思っていたら、この話を裏付けるこんな情報を見つけました。

コロラド大学の実験で、134人の参加者をペアで面接官役と就活生役を演じてもらい、給与や休暇の交渉をするというゲームを行いました。
同じ"役柄を演じて交渉をする"というプレッシャーのかかる状況ではありますが、評価する側の面接官と評価される側の就活生という立場の強弱をつけ、さらに就活生役の人にだけ「これは、あなたの交渉力を判断するテストです」と噓をついてプレッシャーを高め、パフォーマンスがどう変わるかを見たのです。当然、より強くプレッシャーをかけられた就活生役の人の方が、言いたいことが言えず交渉がうまくいかないという結果になりました。
ところが、あるグループの就活生役の人にだけ、交渉の前に「あなたが持っている能力、人脈などあらゆるものの中から交渉に役に立つ可能性のあるものを5分間書き出してください」と指示をしたところ、そのグループの就活生役だけ、パフォーマンスがものすごく上がったとのことです。
しかも、そのグループの人たちがリストに書いたことが、実際に交渉に直接役に立ったかどうかはパフォーマンスに関係なかったというのです。

実際に役に立ったかどうかはパフォーマンスに関係なく、パフォーマンスに影響したのは可能性のあるものをリストアップするという行動だけです。
プレッシャーのかかる状況では、”(事前に)意図的に情報を引っ張ってくるというアクション"そのものが有効だということですね!脳の準備運動みたいな感じでしょうか!?

まとめると、自信が欲しい人は
①自信があったらやってみたいこと(A)を決める
②(A)をするのに役立ちそうな能力、人脈などあらゆるものをリストアップ
③(A)を実際にやってみる
を繰り返すことが、(A)をやったという成果につながるだけでなく、今後(A)という使える経験が増え、さらにリストアップの力がつくので、他のことに応用できる(自信のもちやすさにつながる)ということです。

まとめると普通ですが、②を意識的にまたは無意識的にやっているかどうかがポイントで、それを意図的にやることが、やってみるループに入れるきっかけになるんですね。

図6

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