ガンナガン大会の振り返りレポート

去る10/28(水)ガンナガン初の公式大会が開催されました。18人ものガンナーが一堂に会し壮絶な撃ち合いの末、西田ハルは3-0で優勝することができました。
全勝者は二人おり、私とナトリを使った方でした。大会が全3回戦であったため決勝戦は行いませんでした。
私の構成は3戦全てヒバナ エンラ/カサネ 影潜み となっております。
ここから色々と振り返っていきたいと思います。


その1 - 環境の想定と銃士・技能の選定

大会参加しようかなあとぼんやり考えている段階で、まず使われるであろう銃士と機銃の想定から始めました。
ナトリとキルコが多く、ヒバナ、ランは最悪いないだろうと考えました。
ナトリは手札5枚で選択肢の豊富さに加えて"グッドメディスン"の山復元、キルコは手札4枚かつマリガンができ、ライフ15以下のとき"マキシマムリロード"の即時射撃で簡単に致死量のHITを叩き出せます。

ヒバナとランは共に手札3枚であり引きのブレを看過しきれないこと、更に後者のランは速度も下から2番目で妨害カードに弱いことから使用者は非常に少ないと踏みました。

続けて使用される機銃はとにかくダタラとカサネはいるだろうと想定し、またそれらが持つ必ず次のターンを貰える防御カードの存在を重く見ました。
ダタラは"スモーク"、カサネは"不撓不屈"です。加えてウワンの"多重力光球"も同等の扱いです(この時点ではウワンは少ないと思っていましたが実際には一定数使われていました)。
次いでそういった延命カードを突破できるカード候補としてヒバナの"影潜み"とランの"ぱーんち‼︎"の2種類の技能が挙がります。
"ぱーんち‼︎"は8HITかつEXターンという驚異的な性能を誇りますが、いかんせん必要VOLT15と高コストであり、先述のとおりランが後手に回りやすく各種妨害が明確に刺さりボルテージを貯めることもままならないことが容易に想像できたため除外しました。

そしてヒバナの"影潜み"です。個人的に非常に評価の高いカードで、VOLT8で全てを解決するスーパーカードだと思っています。
重要視した"スモーク"、"不撓不屈"、"多重力光球"といった防御カードの突破はもちろん、ガンナガンにおいて存在を無視できない"パラライズバレット"、"ポイズンバレット"、"フリーズバレット"、"叩き付け"という4大妨害カードへの解答にもなります。
これらのカードはコストに対してのリターンが非常に大きく、全てがたった1枚で相手を行動不能に陥れるほどのカードパワーを持ちます。しかもそれらを複合されて使われた場合、数ターン何もできずターンを返す状況もなりえます。
そういった詰みに等しい状況を打開できるのがヒバナの"影潜み"です。
"影潜み"は相手のあらゆる効果を無効化します。相手が発生源のカードの効果であれば全て無効化できます。しかも相手は対応不可になり射撃のHIT+2と詰め切るための性能も備えます。
また現時点において"影潜み"を止める術はボルテージが貯まらないよう刈り取るほかなく使用を阻止するのは非常に困難です(OVERHEAT収録アマタの"陽炎"を"影潜み"発動時に対応されると無効化されるのでアマタ対面は警戒が必要かもしれません)。
それゆえにたった1枚で上述した全てのカードに対象できる上、同一ターン中にまくることすらもできるのが"影潜み"です。

さて"影潜み"が超強いカードということは分かりましたが、その技能の持ち主であるヒバナはどうでしょうか。

ヒバナは手札3、速度5の銃士です。
手札はランと同じく最も少ないですが速度は最速です。
カードゲームにおいて手札の枚数と同様に重要な要素として先攻後攻どちらを取るかが挙げられます。一般的なTCGであればジャンケンやそれに準ずる方法で先手後手を決定しますが、ガンナガンでは銃士の速度や機銃の重量の合計値で先攻後攻が決定します。
各銃士の速度は、ヒバナが5、キルコが4、ランが2、ナトリが1です。環境読みでキルコとナトリが多いと思っていたので、仮定したとおりの環境であればヒバナを選択することで確実に先攻が取れることが分かります。
機銃については後述しますが、仮にキルコかナトリという最大母数を選択した場合、機銃の重量により先手後手を決めたり、ジャンケンによる決定を余儀なくされることになるので、それら後手になる要因を回避できるという点でヒバナは魅力的でした。
またヒバナはガンナガンのコアセットの第2版に合わせて上方修正され、デッキか捨て札から2枚までボルテージに置くことができるようになりました。銃士のステータスとしては必ずしも突出して強くはないもののボルテージを2枚増やせるようになり、早期に"影潜み"を使える状況まで持ち込めるようになり非常に使いやすくなりました。

ここまでを総括すると、
1 - 環境はナトリとキルコがダタラやカサネ、エンラを携えてくること。
2 - 次ターンを必ず貰える防御カードや強力な妨害カードを突破する必要があること。
3 - 1と2を打破できるのがヒバナの技能"影潜み"であること。
4 - つまるところヒバナ使うしかねえ。

といった感じでヒバナの使用を決めました。


その2 - 機銃の選定

戦い方のプランとして"影潜み"を中心に据えることは決めました。ヒバナのテキストでボルテージは容易に貯めることはできますが、最速で"影潜み"を使えるように立ち回れる機銃が欲しいと思いました。そしてあわよくばドローもできる機銃を。
装填数とドロー、その二つを求めた結果、候補はカサネ、エンラ、ダタラとなりました。奇しくも当たると踏んだ機銃群です。

一つずつ機銃の特徴を見てみましょう。

1 - エンラ
エンラのデッキはかなり特殊な構築で、"ダブルバレット"がデッキの半分を占めます。2発分の装填として扱うこのカードは手札の少ない銃士の補助カードに思えますが、いかんせん枚数が多くうかつにエンラデッキからドローすると手札全てが"ダブルバレット"になるケースもあり足を引っ張ることもあります。みな経験のあることでしょう。
その他のカードは5種2枚ずつ入っており、強力なドローソース"オーバーブースト"、相手の行動カードを制限する"パラライズバレット"、ボルテージからカードを回収できる"クールダウン"など粒揃いです。
上記のデッキ構成ゆえに自分の確認可能なカード領域(手札、装填、捨て札、ボルテージ)からデッキの残りを簡単に把握できる点も評価できます。

2 - カサネ
デッキの中身がほぼハズレなしの強力な機銃です。射撃時の強反動や自傷HITの代わりにコスト0で使える行動カード群は"気迫"や"不撓不屈"と非常に噛み合っており、そのリスクに見合った性能を誇ります。
上述した"叩き付け"もこのデッキに入っており相手の妨害と自分のライフ調整を兼ねる器用さが持ちます。
とどのつまりなんでもできる機銃です。
個人的な見解ですが、現状最も強い機銃だと考えています。

3 - ダタラ
カサネと比肩しうる強さの機銃です。
"フリーズバレット"、"ポイズンバレット"などの使いやすい妨害カードや小回りの効くドローソース"計略"を持ちつつ、装填数2と至れり尽くせりです。
そしてなにより"スモーク"を搭載しています。あらゆるHITを0にするこのカードは重めのコスト、先打ちする必要がありタイミングの難しさを考慮しても最強クラスの防御性能です。
ほかにも相手の射撃プランを崩す"バレットブレイク"、ボルテージと手札に干渉する"チャフ"など様々な妨害カードを有しています。
これだけに留まらずダタラの射撃は対応が使えず装填4で射撃すればターン終了時に捨て札のカードをなんでも回収可能です。
カサネと同様なんでもできる機銃ですが、個人的にはカサネより頭を使う必要がある印象でした。


そんな中、最終的に選んだのはエンラとカサネでした。
これはヒバナならではのデッキの回し方に依存した選択でした。
デッキの回し方については別途記事にまとめたいと思っております。未来の私に託しました。

そんなこんなで機銃の選定を終えました。あとは実際に仮想敵と戦えるかどうか試すだけです。


その3 - 調整の結果

特に対面練習をしたのは、ナトリ ダタラ/エンラ グッドメディスンのセットでした。
優秀な妨害カードを要しナトリの手札の多さで好き放題しつつ、デッキが切れそうになってもグッドメディスンで復元できる優秀な構成です。
基本戦術は妨害を回して相手の行動を縛り"スモーク"で確実にターンをもらう遅いタイプに該当します。
ライフを削り切って勝利のほか、デッキ復元により耐久し相手のLOを待つこともでき、多彩な戦い方ができますが、使いこなすには一定の練度が必要です。私は長考すると脳が機能不全を起こすのであまり得意ではありません。
かつ対面できる環境がなかったので下手くそな自分との殴り合いを続けていたわけですが、少なくともその調整においては勝ち越すことができていました。
またキルコの練習も多少は行ったものの、キルコなんも分からん、の気持ちだったため途中で投げました。
各銃士、各機銃の使い手のみなさまプレイングについての書き込みをよろしくお願いいします。


その4 - 大会当日、最後に

友人を誘って大会に乗り込みました。開始時間より1時間ほど前に到着しましたがすでに8人前後待機していました。全員がガンナガンの大会の参加者です。
フリーや練習をしているのを傍目に見つつ、他者がガンナガンで遊んでいる状況に遭遇したことがなかったため、妙に感動しました。そして彼らのプレイングをガン見しながら私も友人とフリー対戦をしながら開始を待ちました。

ツイッターにて簡易的なレポートは書いているので対戦それぞれの内容は一旦割愛します。
そしてなんやかんやありランちゃんのプレイマットを頂きました。

大会後、キルコの立ち回りを教えてもらったり、サインをもらったり、参加者の方々のツイッターを教えてもらったり、みなさまにいろいろとよくして頂きました。本当にありがとうございます。

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