天気の子を観ました。

映画館にて。

すでにもう一度観たい気持ちがある。
視聴直後は君の名は。の方が好きかもしれないと思ったものの、なにか引っかかる感覚があった。
引っかかりはネガティブな意味というより言語化できない感想が自身にわだかまっていて、どうにかそれを外界に露発できないかと思っているからだ。

主人公もヒロインも手のひらに収まる程度の幸福を追い求めるも周囲の状況がそうさせない中、どうにか最小限の範囲で生きようとしていた。
作中において「誰にも迷惑かけてないだろ、俺らのことはほっといてくれ」というニュアンスの台詞が印象的だった。
全部自分で完結してれば誰にも迷惑かけないはずなのにね。そうもいかないもんだ。
未成年の彼らと理解のある大人や、悪者のように描かれる警察だったり、様々な立場の人間が登場する。なにかを維持したり守ったりすることは周囲を納得させる決定的なものが必要で、ただ自分たちがそうしたいから、という理由だけでは看過してはくれないのだ。

前作、君の名は。の登場人物がゲスト出演していた。出会う前だそう。

映像はゴミゴミした新宿のきたねえ感じの中に色彩豊かな色が混ざり込んでて、日本ってこんなに綺麗だったかなあと思ったり。私の眼球と色眼鏡が濁ってるだけかもしれない。
新海誠監督はきっとありきたりで見慣れた色味の少ない世界に彩りを見出す目を持っているに違いない。
なんでもない風景を切り取って魅力的にみせる力は憧れる。

ちょっとだけ雨が好きになれそうだけど、その実、雨は部屋の中で屋根やアスファルトに跳ねる雨音や車の走行音を聴いてるくらいがちょうどいい。

雨の季節はいつまで続くだろうか。

おわり。

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