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騙された話〜同僚ver.

たまに思い出します。
この時の出来事のフラッシュバックは、数ある過去の中のフラッシュバックの中でも、かなり強烈なものです。

母が倒れて絶望的になっている時の話。

当時勤めていた倶楽部にて仲良くしていた、お姉ちゃんみたいな存在だったAさん。恋バナしたり、愚痴を言い合ったり、摂食障害の事は隠していたけれど、まぁまぁ楽しく親しんでいました。

母のガン発覚と入院した直後にAさんには母の事情を話、悲しくて寂しいと伝えていました。

「話を聞いてあげたいからファミレスに行こう」と言われ、たしかジョナサンで待ち合わせをするとAさんの母も一緒にいたのことに違和感を覚えたのを覚えています。

結果、3時間以上色々な話をしたのですがまとめると

・水子が取り憑いてる

・今何とかしないと、母は危ない

・明日にでも○○○神社に行かないといけない

母を助けたい私は藁にも縋る思いでした。母も私も水子なんて居ないけと、先祖の誰かには居るだろうとのことでしたので..

翌日行きましたよ〜。ブランカが勝手に揺れたり、よく分からない建物の中を目を開けずに通り抜けないといけなかったり。

それら儀式が終わったあとAママから

「本格的な霊体を取り払うにあたって一体3万(うろ覚えです)かかるのよ。」

と言われて衝撃を受けました。だけど、まだソレが”宗教”であるとは思ってもいなかった私は、私には何体取り憑いてるのかを訪ねたところ、

「42体くらい」と言われた気がします。

「でも、さすがに高額よね..いくらくらいなら大丈夫かな?」

そんなようなやり取りをした後、結局14万支払いました。

当時、現金を持ち歩く習慣があっため手持ちの全てです。そのやり取りの最中はAさんが席を外していたのも、今となっては不自然だなと感じますね。

その後お守りなども購入し、

「これでお母さんは大丈夫だ!」と、泣きながら安堵してた自分が情けなく不憫です。

その足でお守りを持って、母の病室を尋ね、その日の一連の流れを話「安心してね!治るから!」と言った時、母があまり喜ばずに泣いた理由が今なら分かります。

父にもその話をした後で、ようやく怪しいことに気がついたので、神社名を調べたところ過去に詐欺事件を何件か起こして訴訟されていたり、暴力団関連の事だったり黒い噂だらけでした。

きっと、信者であるAさんに悪気はなかったのだと思います。 Aママとの一体感関係が強かったので、影響されてしまうのも当然だろうし。

だけど、この事は後悔しかありません。あのお金で母に出来たことがあるはずですし、昔から騙されやすい私でしたが、こんなことにまでひっかかるとは情けない。

騙されたこと、そしてそれが身近な人だったこと、騙された事によって私が悪いと父に怒られたこと。

2年経っても、思い出すと胸の辺りとみぞおちがモワァモワァとします。

父に怒られたことは、後に謝ってもらいました。

高い授業料でしたな〜。

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