Memory Lane〜過去と今の私が繋がった日

2023年7月22日、久々にソロライブを開催しました。
タイトルは「Memory Lane」。
思い出を辿る旅。

しばらくこのタイトルで思い出の地を巡ろうと思っているのですが、
今回は１回目ということで、ホームである関西に行きました。
大阪吹田市は私が中学時代を過ごした場所です。
ちょうどそこにizumicho-cafeというとても素敵なカフェが去年オープンし、
偶然インターネットで見つけて問い合わせたところ、サクサクと話が進み、
今回の開催まで漕ぎ着けました。

1年半ぶりに戻った大阪は梅雨明け直後で空の色もからりと夏仕様。
同じ国なのに、大阪の空の青色と、東京の空の青色はちょっと違う。
それは東京に来てから初めて知ったことでした。
ライブ会場の近くには泉殿宮という立派な神社があって、
とても清々しい雰囲気だったので、お参りしてからカフェへ向かいました。

実は、今回のライブには私が10歳の頃からお世話になってきたピアノの恩師も駆けつけてくれました。私にとっては2人目のピアノの先生なのですが、私にピアノの奥深さや味わい深さと教えてくれたのは、この先生でした。

それまでの私は、難しい曲を幼い年齢で弾ける＝すごい、という価値観でしかピアノと向き合ってきていませんでした。

けれど、先生に出会ってピアノのタッチの違いで音がさまざまに変化すること、自分の感情を指先にこめるだけで、指先から音として自分の言葉にできない想いが昇華されていく経験を、ピアノと出会ってから7年目にして私は学びました。

それでも、あの頃の私はまだまだ幼かった。ピアノの本当の楽しさの入り口に立たせてもらったのに、幼い頃のように思うように弾けないことの苛立ちの方が優ってしまいました。

そしてもっと突き詰めるよりも、英語に目移りしてしまい、私はピアノをさっぱりやめてカナダに留学しました。

そんな破天荒な私をいつでも「頑張ってね、春奈ちゃん！」と大きな手で背中を押してくださった先生には、今でも本当に頭が上がりませんし、今でも私の大切な大切な人生の先生です。

そんな先生もきてくださった今回のライブ。

ピアノの恩師と。

巡り巡ってこんな形で先生にピアノを聴いていただく日が来るとは・・・・。人生って分からないなとつくづく思いました。
しかも、無茶振りに応じて、ライブの後久々に先生のピアノの演奏まで聞かせていただきました。

今回のライブはお客さんとの距離もとても近く、ライブが終わってからはゆっくりみんなでお茶を飲みながらDewの思い出話から近況まで、色んな話をすることができました。

子どもの頃からの私を知る先生や母、そしてライブを聴きにきてくださった皆さんがみんなでお茶を飲みながら話すその光景は、とても不思議だったのですが、過去の私と今の自分が繋がっていることを示してくれたような光景でした。

カナダに行く前と後
東京に来る前と後
デビューする前と後
結婚した前と後
転勤する前と後

というように、大きな変化が立て続けにあったせいで、その一つ一つの変化の前後の自分が繋がっているような実感がなかなか持てないことが多くありました。

そして、人間関係もどうしても、その時期ごとに分かれていることがあって、いろんな引き出しの自分を必要に応じて使い分けているような感覚がありました。

けれど、今回のライブを通して、私自身も、昔の曲からDewの曲、最近作った曲まで、全て織り交ぜたセットリストで歌い、それが終わってみたら、一つの繋がりを持っていたことで、ようやく実感として、どの時期の私も今の私と地続きで、いろんな引き出しを全出しした「今のありのままの自分」にこのライブを通して出会えた気がしました。

同時に、来てくださったみなさんにも、それぞれに歴史があり、今日まで歩んで来られた道のりがあり。その道のりの中で、こうして交れたご縁に改めて感謝の気持ちが芽生えました。

言葉で書くと平坦なことなのですが、今回は忘れられないライブのひとつになりました。

そして、これから過去の集大成の今の私と、今のみなさんと共に、また繋がりを深めていきたいと思います。

来ていただいたみなさま、そして配信で応援してくださったみなさま、
本当にありがとうございました！

まだまだMemory Laneは続きます。
次は秋頃を予定中です。
決まりましたらこちらでもお知らせいたします！

アーカイブ配信は8月5日までワンコイン（500円）でご視聴いただけます。
コメントに残していただけましたらご案内を差し上げます。
また、オンラインストアで1000円以上の商品をご購入いただいた方、
Webマガジン「LIFE」の購読お申し込みをしていただいた方には無料で
視聴コードをお送りします！ぜひご検討下さい＾＾

山口春奈

＜おまけ＞