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おかあさんラジオ vol.137〜 疲れのサインに気づく

おかあさんラジオWebマガジン「おかあさん新聞」はシンガーソングライターであり3人の子どもたちの子育て中の山口春奈が子どもたちとの日々をエッセイやポッドキャストのエピソードで公開しています。

子どもたちが大きくなったときに「お母さん、どんな思いで子育てしてたんだろう?」そんなふうに子どもたちに振り返ってもらえたら嬉しいななんて思いながら、かれこれ6年近く子どもたちとの日常を記し続けています。

極めて個人的な子育ての記録ではありますが、ひとつでも、みなさんの子育てと響き合う部分があれば嬉しいです。

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疲れのサインに気づく


子育てはなかなか「はい、今から休憩します!」と言って全てを放り投げてお休みすることができません。だからこそ、早め早めに対処することで、気持ちに余裕を持って、子どもたちにも、周りの人たちにも接することができるように思います。

そのためには、自分が疲れ始めている時に、早めに気づくことが大切。

みなさんは、自分の「疲れ始めのサイン」分かりますか?
私は、

「なんで私ばっかり・・・」
「こんなにやってるのになぁ・・・」

と頭の中でポツリと呟き始めたら、自分の「疲れ始めのサイン」だと捉えています。

ですが、この段階では、まだ結構テキパキ動けるし、気合いで乗り切れてしまうので、ついつい見落としてしまいがち。

けれど、ここを無視してしまうと、
あとで子どもや家族に八つ当たりしてしまったり、
どっと疲れが出てきてしまうことを経験の中で学びました。

そんなわけで、私はこの枕詞が自分の頭に浮かび始めたら、
自分の抱えているものを一旦整理して、優先順位をつけたり、頼めるものは人に頼んだり、できるだけ隙間を作るようにしています。

そして、子どもたちはというと、

些細なことで兄弟喧嘩をする
ぐずることが多い

などは、たいてい身体の疲れか心の疲れのどちらかです。
少し時間をとって、その疲れがどこからきているのか、
心をほぐしてあげられるように気をつけています。

子どもの心をほぐすには、やっぱり私たち大人の心がほぐれていないとうまくいきません。

疲れてパツパツでカチカチの心では、開けるものも開けないし、
子どもたちの疲れのサインも、イライラの元にしかなりません。

だからこそ、自分の疲れのサインというものには、とにかく早めに気づくこと。

それは本当に子育てをしていく中で、親も子どもも笑顔でいるためには欠かせないもののように感じています。

それが「心の疲れ」であれば、自分の心が喜ぶことをたくさん取り入れてあげること。多少仕事が後ろ倒しになったとしても、やらなければ死ぬものじゃないものであれば、自分のやりたいことを振り切って優先させると、萎れた心がぐんと一瞬で元気になることもあります。

一方、それが「身体の疲れ」であれば、やらなければ死ぬものでなければ、とにかく寝る。美味しいものを食べる。自分の身体の声にじっくり耳を傾ける時間を作ってほしいなと思います。

そして、子どもはというと、小さな子どもほど、自分の疲れを客観的に前もって捉えることはとても難しいのではないかな、と思います。

遊びきって、食事中に突然電池が切れたように寝てしまったことなど、ないでしょうか?

だからこそ、我が子の疲れのサインを知ること、そして早めに対応してあげることは、不必要な揉め事やぐずりなどを減らすヒントになるかもしれません。

「身体の疲れ」であれば、ちょっといつもより早めに寝られるように環境を整えてあげる、「心の疲れ」であれば、学校や幼稚園での出来事にじっくり耳を傾けたり、なんとなく打ち明けられるようなゆとりの時間を持つなど、その子に足並みをそろえて感じてあげたいな、と思います。

現代は、とにかく大人も子どももすごく忙しい!

でも、同じことをやっても忙しいと感じる人とそうでない人がいるように、忙しさというのは、それぞれの物差しがあるため、自分の物差しを持ち、自分のキャパシティを自分で把握することがとても大切なのだと思います。

共通のものがないのは、厄介かもしれませんが、
自分だけの「感覚」を持つというのは、子育てをしていく上でも、人生を生きていく上でも、とても大切なことではないでしょうか?

6月も折り返し地点が近づいてきました。
ぜひ身体の心の疲れを適度に解放させながら、笑顔の毎日をお過ごしくださいね☺️

山口春奈


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