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新一年生、今何をするか問題を、親族ZOOM学習で解決していく

新学期が始まっても学校が始まらずに、空回りしていませんか?
空回りは我が家だけでしょうか?笑

我が家の長女は、新一年生。
新学期が始まらないことが決まった当初は、子供の学校がないことで、自分の仕事ができないことが最大の悩みで、仕事する時間を確保するために娘の過ごし方を考え始めました。

さて、入学式(教科書受け渡しのみ)の日以来、一度も登校せずに2週間以上経過しました。

この期間、我が家で取り入れたのは、毎朝10時に、父と弟の家とZOOMでつながり、勉強会をするという方法です。

仕事の時間はなかなか確保できていませんが、この勉強会を開催することで、様々な発見があったのでまとめてみました。

1.新一年生ならではの問題がある

まず、学校が休学で困ることを考えてみました。

・生活リズムが乱れる
・テレビやyoutubeばかりになり、勉強しない
・人と接する機会が減る
・子供に勉強させようとするとイライラしてしまう
・オンライン教材も色々あるけど、調べて選ぶのが難しい

などがあげられます。

さらに、新1年生ならではの問題点もあるなと思いました。

・学校がどんなところかわからない
・教科書もらったけど、どう読んでいいかからわからない
・幼稚園児から知識がアップデートされない

そもそもですが、入学時点の小学1 年生ってどこまでできていればよいのでしょう?(うちの子は普通の公立小学校に入学)

新入学の説明会の時に、確か、「自分の名前は、ひらがなで読める書けるようにしてきてほしい」と言われました。
つまり、読み書きって、まだちゃんとできてなくてもよいんですよね。
最初の学習は、40分間座って話を聞くとか、学校生活に慣れるっていうところからなのでしょう。
でもでも、それって家でやらせるとしたらすごく難しい。
さらに、先生たちも、読み書きができない前提の子供たちに、課題を出すのって難しいのでしょう。
そのためか、4月20日にもらった課題には、「教科書を読んでみる」というあいまいな表記がされていました。
読んでみる・・・と。
教科書って、開いてみるとどう読んでいいかからわからないものです。
というのも、一年生の教科書って、例えば国語だと最初の数ページは字がほとんどなくて絵だけだったりして、私には使い方がよくわかりませんでした。

※4月24日、本日かなり具体的な課題が出されました!

ちなみに、長女は、年中さんの頃から学研教室に通っています。
学校の勉強についていかれなくなったら困るだろうと思い通い始めた学研教室が、学校が始まらないことですっかり先取り学習に。
自粛期間中、教室はお休みなので、週2回宿題を出してもらっています。
これはこれで、やることを決めてもらえて良かったのですが、毎日「宿題やれ!」とガミガミ言わないとやらない状況になり、学びの楽しさを伝えられていない・・・むしろ逆効果。
学ぶことの喜びを知る前に、やらなきゃいけないことをやることの苦痛を覚えさせてしまったなんて、大失敗です・・・

昨日は、ストレスが爆発したのか、ついに、やりたくないと泣きわめいていました。かわいそうですけどね、私も応戦しちゃうんです。悪いとは思ってるんですけどね。


そんなこんなもあり、私一人で、どうにもできないことは分かりきっていたので、入学式の直後に、父と弟(甥っ子2年生)に一緒になんとかしてもらえないかと声をかけました。

2、 毎日10時にZOOMを繋ぐ効果

何の予定もない毎日が続くと、だらっと過ぎ去っていってしまうもの。私はフリーランスなので、これまでは、朝、子供たちを幼稚園や保育園に送り届けてから、仕事に行ったり家で仕事をしたりしていました。出発する時間から逆算して、食事や身支度の時間を取り、起きる時間を決まる、そんな毎日を送っていました。

しかし、今は、生活の起点となる時間がない。自分で決めればいいんでしょが、強制力がないとだらけてしまう、弱い人間です。特に、昼間仕事ができない分、夜中にしてしまったりもするので、朝が遅くなりがちに。幸い長女は朝が強く、朝弱い母を起こすことはとっくの昔にあきらめて、一人で起きておにぎりを握っちゃうような子です。

で、何が言いたいかというと、ZOOMでつなぐという約束でも、それがあるだけで、そこに向かって一日をスタートさせることができるので、生活にリズムをつけることができてとても良いです。

私の場合は、父が昔教員をしていたので、ちょっと別の思惑もあったりはしたのですが、わがままが言いやすい父と弟と、大人として絶対に約束を破る姿を見せられない甥っ子と約束することで、うまくやれている気がします。

では実際に、何をやっているかというと、はじめは自習からスタートしました。

まずは、ZOOMでつないでいる40分間を、学校や学研の宿題や教科書の音読など、うちの長女と甥っ子とそれぞれの課題をする時間にしました。

まだ学校に通ったことのない長女と学校に通わせる子供の親になったことがない私にとっては、それだけで発見がありました。

発見したこととは・・・40分座っているためには、事前にトイレに行く・道具を全部そろえるなどの準備が必要であると言うことです。

当たり前のことかもしれませんが、最初の数日は、途中で足りない本を取りに行ったり、トイレに立ったりと、落ち着きませんでした。今の時間が何をやる時間で、そのために必要なものが何か、イメージできていないと、子供って準備ができないものなんですね。大人もか。毎日10時開始と決めることで、40分間で、何をするか、そのために何が必要かを考える癖ができてきたように思います。

次に、「せっかく学校がお休みなんだから、楽しい学びがあったほうがよいのでは?」と思い、一緒の課題に取り組んでみることにしました。
はじめは父に工作の方法をレクチャーしてもらい、話を聞く、わからなかったら聞く、という練習をしました。
すると、今度は、工作で作ったものを使って、自分なりに工夫して遊ぶことができるようになりました。
さらに、甥っ子が、自分も何か教えてみたいと言い出し、自分で考えた工作を教えてくれました。学びというのは子供たちの力によって発展していくものなんですね。この数日間、オンラインで一緒の課題に取り組むことで、私が一番伝えたかった「学びの楽しさ」を少しずつ感じてきてくれていることを実感できました。こちらが与えようとするのではなく、子供たちの興味に寄り添うことが大切なんですね。「何かやらせなきゃ!」と気負いすぎていたと反省しました。

もう一つ、父が教員だったから、父が先生なんだと最初は思っていたのですが、先生はみんななんだということにも気が付きました。甥っ子は工作の先生をするために何度も試作して、伝える練習をしてから授業をしてくれました。お手伝いのリポートを作るという課題も出したときには、お掃除が得意な甥っ子のママが先生になりました。そう考えると、在宅で必死に仕事をしている弟や夫も、子供たちに貴重な学びを提供できる先生なので、連休中、何かレクチャーしてもらえるよう、調整中です。これこそ、おうちにいるからこそできる学びだと手ごたえを感じています。

3、オンラインで学ぶ難しさ

もちろん、良いことばかりでありません。ZOOMを繋ぐというのは、やったことがある人にとってはたやすいことですが、60代の父とつながるのには、かなり苦戦しました。
父には、できなかったときに、ネットで自分で調べるという習慣がないので、離れた場所にいると、どうゆう現象が起きていて繋がらないのかを聞き取り、こちらで調べてやってみてもらうの繰り返しで、時間がかかりました。オンライン学習を阻む要因として、ITスキルの差は大いにあるのだと思います。ちなみに、父は画面共有もできないので、何かを文字で伝えたいときにはホワイトボードを使ったり、スマホやデジカメの画面を見せてくれています。見えにくかったりもしますが、頑張ってくれているので。文句は言えません。

もう一つ、オンラインでは、工作をするときなど、手元を見せるのに工夫が必要だということがわかりました。カメラの位置をづらしたり、見せ方を工夫する必要があります。
また、リアルで教えているときと違って、できないときに手を貸すことができないので、難易度が高い課題にチャレンジしにくいと思いました。オンラインで学びを共有する場合には、リアルではフォローする必要がなかったことに気を使わなくてはいけなかったりもするので、準備が必要です。その分、伝える意識を持てるところはメリットに変えたいところです。

4、親が一番勉強になっている

試行錯誤しながらオンライン学習をするようになり、2週間たった今では、9時から自分で学研の宿題をやって、10時からオンラインで一緒の課題に取り組み、その後、甥っ子と長女が、それぞれ学校や学研の課題でわからないポイントを父に聞く、というスタイルが定着してきました。私は、この時間、父に任せて仕事ができたらと思っていたのですが、今のところ、見守り係となっています。

仕事の時間を作るのは難しいですが、こうして、毎日子供と一緒に学ぶ時間を持つことになり、子供に気付かされることがたくさんあります。
娘には、絵を描いたり、工作をしたりする際に、きれいに作りたいという願望がすごくあることがわかりました。自分ではうまく作れないとなると、すぐに親に聞こうとしたり。
それから、「へたくそだからみんなに笑われるのではないか?」と気にすることも。
娘のこうした姿を見ながら、私自身も失敗することを恐れて挑戦できないこととか、なかなか動けないことがあって同じだな~と思いました。そしてやらずに何も生みだせない姿から、「まずはうまくいかなくても、やってみることが大事」なんだと再認識させられました。子供も大人も抱える問題は同じですね。
「できない理由を探してやらないより、やってみて改善していった方がよい。改善するために力不足だと感じたら練習するしかない。」
自分に言い聞かせるように娘にアドバイスしています。笑

学校に行けば、先生がきっと声掛けをしてくれて、私自身が、こうした娘の性分に気付かなかったかもしれません。なのでこれはとても良かったです。

いつまでになるかわかりませんが、学校が始まるまで、オンライン帰省しているような感覚で、親族一同力を合わせてよい時間を作っていこうと思います。

子供たちの中に、「あの時学校に行けなかったけどなんか毎日みんなで勉強みたいなことして楽しかった」という感覚が残ったらいいなぁ。

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