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【本】移住のリアルー漂うままに島に着き

最近、内澤旬子さんの本を立て続けに読んでいる。
文章も面白いけど、人としてめちゃくちゃ面白くて、興味が湧いて、もっとこの人のことを知りたいと思う文を書く人だなあと思っている。

身体のいいなりを読んで、その後の生活のことも気になり、小豆島にヤギと暮らしているという情報を得て、「漂うままに島に着き」を読んでみた。

内澤さんの文章がすっと入ってくるのは、誰かの考えややり方を否定せずに、身の回りに起こったことを書きながら自己分析をしていくさま。
移住の話となると、どうしても移住先の人間関係のトラブルか、素晴らしい充実したナチュラルライフ、のどちらかがフューチャーされるイメージがある。

夢を持ち、田舎暮らしに憧れて、充実した生活を送ってます!とか、都会での暮らしに辟易して、田舎に行ってみたはいいけど人間関係に馴染めず、、みたいな、単純な移住物語みたいなものは、移住のイメージが変わってきている今、古臭くさえ思う。移住がいいとか悪いとか、結論から話すのはやめませんか。
どこに暮らしていても、日々考え、工夫して、いいところもあれば悪いところもある。
やれることもやりたいことも、やりたくないこともやれないことも、どこに住んでいてもそれなりにある。
その中で、自分がフィットする場所を探して住む場所を変えてもいいじゃないか。やってみたらいいんだ。

前に読んだ、「おいしい資本主義」のように、他で何かを新しく始めたり、生活を変えるという選択をしながらも、本業をもっと生業としてやるために、やっているというところがかっこいい。

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