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アニマリウム(読書メモ#02)

タイムマシーンがあったなら、子供時代の自分にぜひともプレゼントしたい。しかしどうしたってそれは無理なので、子供のいる方に強くにお勧めしたい。本当は自分が見て満足するだけでもいいのだけれど、それだけでは足りない。誰かに伝えたい(しつこいな)。

思えば、私は子供の頃から動物園や博物館が大好きな子供だった。欠かさず見ていたテレビ番組は「野生の王国」で、キリンの群や”百獣の王”ライオンのいるサバンナに思いを馳せた。愛読書は「ファーブル昆虫記」で、特に詳細で美しい虫のイラストに萌えた。萌えついでに、トレーシングペーパーに虫の輪郭を移し取ったりして遊んでいたものだった。

「アニマリウム」はそんな子供も垂涎の一冊。

「アニマリウム」は生き物の進化の様子が見られる博物館。あなたが今までに行ったことのあるどんな博物館とも違うのは、24時間、365日開館していて、世界でも類のないほど貴重で素晴らしい生き物たちが、どこよりも多く集まっていることです。しかも展示されている生き物の状態はどれも完璧で、とても細かいところまで観察することができます(本文より引用)。

進化の歴史に沿って、無脊椎動物から魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に到るまでの過程が、第1展示室から第6展示室までとページを分けて展開されています。いずれのページも詳細な説明と美しいイラストで構成されていて、ページをめくるたびにワクワク感が募る。イラストの動物たちは今にも動き出しそうなほど、どこまでもリアルで緻密。写真よりも、むしろイマジネーションを掻き立てられるのです。

子供はもちろん、大人の知的好奇心も刺激されます。さあ、生命の進化をたどる旅へ出かけよう。




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