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風鈴を読み、風鈴を詠む。【シロクマ文芸部|お題「風鈴と」】参加記事
風鈴と背比べする窓ぎわの君の背伸びを笑って見やる
「即興だからなぁ……。荒い、要推敲だ」
そういって雅也が笑った。「風鈴と」、格助詞までがお題なのだという。簡単そうでいて、案外難しいのではないか。短歌の巧拙は分からないけれど、そんなことを私は思っていた。
「風鈴が出てくる作品と言えば、村上春樹を思い出すわ、私は」
風鈴が眠たげな微風に誘われるように時々小さな乾いた音を立て、開け放った窓から聞こえてくるヴィヴィルディの音楽と奇妙に心地よく混じり合っていた
「ヴィヴァルディの四季・夏か。ストリーミングにあったよな……ああ、これだ、これ」
雅也はそう言ってスマホの画面をタッチ、スクロールした。
※上記の動画はサブスクリプションではありません、イメージとして貼り付けいたしました(演奏家の方々の著作権人格権にご理解とご配慮を願います)※
想像とは少し違っていて、小気味よく刻まれるバイオリンの音色が、夏バテしてぼやけた頭を眠りに誘う。……ちょっと待て、今は眠っていられない。そう思い、私は傍らにいる人へ声を掛ける。
「風鈴、違うのを下げてみない?もう少し涼しげな音色のものがいいな。鋳物とか」
「そうだな。お昼はどこかでランチでもしようか。その前に古物屋を物色してみよう」
風鈴と揺れる。風鈴が揺れる。
1文字、助詞違いで異なる世界。それが、雅也が生業とし、私が愛誦する言葉の世界だ。
拙稿題名:風鈴を読み、風鈴を詠む。
総字数:538字
よろしくお願い申し上げます。
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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。