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雅也と直美

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シロクマ文芸部応募作から生まれたカップルの「何も起こらない」坦々とした日々を綴っています。楠雅也と桂直美の物語です。
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#AIアート

ブルーハワイと古《いにしえ》の味と【シロクマ文芸部|企画お題「かき氷」から始まる…

かき氷といえばブルーハワイを思い出す。あの鮮やかすぎて目に痛いような濃い青は、あれほどの…

春永睦月
3日前
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涼を求める絵とは【シロクマ文芸部|お題「海の日を」】参加記事

海の日を境にして暑さは過酷となっていく。“心頭滅却すれば火もまた涼し”と言ったのは禅宗の…

春永睦月
12日前
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夏の夜風に【シロクマ文芸部|お題「夏は夜」】参加記事

夏は夜、日が落ちるのをひたすらに待ち続け、酷暑をしのぐ。昨年から続く酷暑に抗ったとしても…

春永睦月
2週間前
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言葉にかけられた魔法【シロクマ文芸部|企画「手紙には」】参加記事

手紙には、ある魔法がかけられている。その封筒の封を切り、手紙の中身を読み終えるまで、その…

春永睦月
3週間前
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【シロクマ文芸部|お題「ラムネの音」】参加記事

ラムネの音が口腔内から耳へと伝わり、頭の天辺ではじけ飛ぶ。ラムネは夏休みのはじまり、その…

春永睦月
1か月前
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雨が降る一週間、そして週末には。【シロクマ文芸部|お題「月曜日」】参加記事

月曜日。 週の始まり。 今週は梅雨真っ盛り、毎日雨が降っている。雨が降らねば水不足、恵み…

春永睦月
1か月前
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赤ではなく、青でもない。【シロクマ文芸部|お題「赤い傘」】参加記事

赤い傘、小学校の頃のそれは、女の子が持つと決まっていたところがある。決まっていた、というよりも、そういう先入観・固定概念があったように思う。 そうした考えに馴染めなくて、私は紫色の傘を使っていた。赤ではなく、青でもない色を。「どうして赤い傘を差さないの?」というクラスメートの質問には「私、紫が好きだから」と笑ってごまかしていた。「変なの」という声は聞こえないふりをしながら。 今は性別により使う道具の色を決めるなどという考えを持てば、ハラスメントを指摘される時代だ。子どもた

未来の家族【シロクマ文芸部:お題「金魚鉢」】参加記事

金魚鉢の中で泳ぐ金魚。今は一匹だけ。 「パートナーがいた方がいいよね、淋しそうだし」 「…

春永睦月
2か月前
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白いスニーカーを履いていた頃には 【シロクマ文芸部|お題「白い靴」】参加記事

白い靴には、ひとつの思い出がある。思い入れ、と言い換えてもいいかもしれない。誰に知られる…

春永睦月
2か月前
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