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等身大のちょっと先を見つめる。

この記事はMIMIGURI Advent Calendar 2022の17日目の記事です。
6つのテーマを足がかりとして、MIMIGURIメンバーそれぞれが向き合っていることや見ている景色について、個性あふれる記事をお届けしています。

MIMIGURI Advent Calendar 本日はDay17です
MIMIGURI Advent Calendar 6つのテーマ

本日は「対話」「学習」をテーマに、この1年を振り返る中で得た気づきと今後に向けた展望をゆるりと書いていきたいと思います。

自己紹介

はじめまして。株式会社MIMIGURIの山田治奈と申します。
私は現在、CULTIBASE LabのPdMをしています。CULTIBASE Labは「組織ファシリテーションの知を耕す学びの場」として、文科省認定 研究機関でもあるMIMIGURIから生まれる最新の理論と、コンサルティング事業での実践知をオンライン学習コンテンツに落とし込み、お届けしています。

また、個人的なところでいうと、2020年1月に生活の拠点をオランダに移しました。MIMIGURIは元々フルリモート環境でありメンバーが各地に散らばっているため、入社して1年が経ちましたが大きな問題もなく、住みたい土地での生活・やりたい仕事・肩の力を抜いた子育ての3点の調和をとりながら日々過ごせています。

“開く”ということ

さて、ここから本題である「対話」と「学習」の話に移ります。
MIMIGURIに入社して1年経った今、葛藤しながら"開く”ことに日々向き合っています。

対話的に物事を進める文化

MIMIGURIには開くというアクションに対してきちんと受け止めてくれる風土が根付いています。

知を開いて、巡らせ、結び合わせる。

MIMIGURIのバリュー

社内でよく耳にする言葉の一つで「景色交換」があるのですが、それぞれが見てる景色が違うことが前提にあって、お互いの景色を分かち合うことから始まるコミュニケーションは心地よいです。

コーポレートサイト「理念解説/MIMIGURI」より抜粋

私は、会議をファシリテートするのは全く得意ではないし、むしろ学生時代のグループワークの授業で経験した、みんなでワイワイ楽しそうに振る舞いつつ、それぞれの意見や想いを尊重し深めるよりも、無難にまとめてやった感を出す時間(あくまで私から見た景色)がとても苦手だったので、実はファシリテーションに対して、ずいぶんと長い間、苦手意識を持っていました。
自身が大切にしていることが、全く異なる考えを持っている人達から批判されるのではないか、脅かされるのではないか。そうした不安から、開くことに消極的になりがちでした。

MIMIGURIにいると、このような脅威を感じることは全くないのですが、「よし、開くぞ!」と思った時に、開くことに蓋をしてきた習慣が身に染みついてしまっていることに気がつきました。開くことに関するスキルが単純に不足しているではないかと。

もっと“開く”ために。私が向き合いたいこと3つ

そんな、未だにナチュラルに開けない私が感じていることは、やっぱり開かなきゃ何も始まらないじゃん、という開き直りの境地です。
自分で言うのもあれですが、素直で嘘がつけない性質なので(笑)これまでの人間関係・仕事のスタイルでは、等身大の自分でいることを大切にしてきました。
ただ、どちらかというと受け身の等身大。どういうことかというと、根掘り葉掘り聞かれたらありのままを答えられるのだけれど、自ら意図的に周りの人を巻き込んでいくようなアクションはしてきませんでした。

等身大の自分でいることと、そこから一歩踏み出すために、突破していきたい方向性が3つ見えてきました。

1. 伸びしろを尊重すること

プロダクトを通じて、人の学びと成長によりそうというのが、私がここ10年程、仕事で向き合い続けているこだわりです。
学ぶことで自己をアップデートしていける。そうすると、選択肢・将来の可能性をぐっと広げることができる。
学び続けて一定のレベルに到達するには、「やる気」といった精神論ではどうにもできないことが多いので、適切な目標設定と計画、それをサポートする仕組みが必要になります。そうやって学習する人の成長を支えるプロダクトをテクノロジーを活用して作っていきたいという想いで、日々の業務に取り組んでいます。

そして最近、ふと自分の中で問いが急浮上しました。「あれ、待って。自分の成長はどうなってるんだっけ?」
この素朴な問いに衝撃を受けてしまいました。こんなことも考えられていなかったのかと。

周りの期待に頑張って応えようとする期間が長かった私。そして20代後半で出産・育児に突入したこともあり、同じペースで仕事を続けるには、やらなければならないことを実行することに精一杯で、自分のことに時間を使うのは、ご褒美タイムという認識すらありました。
割と自由に生きているように見せかけて、実は義務感で自分を酷使できてしまう。だからこそ、時々環境を変えることで、強制的に新しい環境に順応していくために、それまでの経験・定着した思考パターンをアンラーンしていく機会を自分に課してきたところがありました。
でも今の私に必要なのは、自分起点での伸びしろに向き合うことなのかもしれません、、

  • 自分の期待には応えている?

  • そもそも私は自分に何を期待している?

  • 自分のどんなところにポテンシャルを感じている?信じている?

最近、学習理論について理解を深めようと「成人発達理論」について本を読みながら少しずつ学びはじめたこともあって、今は真剣に自身の成長について向き合っていきたいと思っています。組織として・チームとしての成長を考えられるようになるための第一歩として。

社内に助けを求めると、おすすめ書籍リストが
あっという間にできあがるのもMIMIGURIの良さ

2. 開きかたを磨くこと

前述した通り、開くことにチキンになりすぎるために、上手く伝えられないと凹んでしまうことがあります。
プロダクトの利用者には1回では伝わらないことは承知の上で、あれやこれや伝える努力をするのに、社内コミュニケーションだと凹むのはなぜなのか
1回でバッチリ伝えようとすればするほど、開くハードルも上がるしスピードも遅くなる…そもそも、開く目的はそこにないのだから、じっくり考えて頭の中を整理した上で出さなければ、意味ある対話をしなければ、というとらわれから離れたい。
言語化が追いついていないことも、生煮えでいいから出していく、手を替え品を替え繰り返し開いていくことを積極的にやっていきながら、開くスキルを高めていきたいというのが目下の目標です。
実はこのアドベントカレンダーに手を挙げたのも、意識して生煮えでまだ自分でもどうなるかよくわかっていないことを「開く」ことを実行するために、自分にプレッシャーをかけたのでした。

一方で、非同期での開きかた・コミュニケーションについてはコツを掴んできたところもあります。
フルリモートで、かつ8時間という時差がある中で、非同期コミュニケーションは、私の業務スタイルではかなり重要な位置付けにあります。
ドキュメントのまとめかた、シンプルな伝えかた、ボールを落とさずにプロジェクトを進める工夫など、プロセスをまとめて開くこともやっていきたいです。

3. 直感に向き合うこと

3つ目はさらっと。私は、これまでに割と思い切った決断を直感的にしてきたように思います。頭の中では、一応自分なりのロジックがあるのですが、その直感を言語化できてはいませんでした。
最近感じるのは、その時々で直感的に選んできたものが、繋がっていく感覚があり、「直感」という言葉で曖昧にしてきているものの、そこには確かに繋がっている軸があるなということに気づきました。

例えば、私は発酵食品が大好きで味噌や天然酵母を育てているのですが、発酵という有機的なプロセスが好きだから。プロダクトマネジメントをやっているのも、なんとなくその有機的なところ(ステークホルダーと多くの適用課題に取り組むところなど)に惹かれるからというのがあります。
もっと言うと、複雑系のように社会とか生態系とか複雑な構造をしていて、関係性の中から簡単に予測できない動きや生成物が生まれるのがとても気になります。

MIMIGURIでは、自分主語で語れる機会があるからなのか、なぜか忘れていたけれど以前すごく気になっていたこと、こだわっていたことを思い出すことがあります。
直感という言葉で片付けてきた衝動・こだわりを、綺麗な形でまとまっていなくてもいいから、サボらずに言語化したいという気持ちが湧き上がっています。

月に一度の全体会の対話の場で気づくことも多い

等身大のその先を意識する

何と向き合っているかだけでなく、どこに向かいたいのか。今の等身大をキープするのではなく変容し続ける存在でいるために、対話という手段をうまく活用しながら、学びを重ねていきたいです。
まだまだ、こんなレベルで日々葛藤している私ですが、マイペースに成長していければと思っています。

おわりに

CULTIBASEらしさを追求していくために、答えのない問いをうんうん言いながら一緒に考えたり、対話を通じてそれぞれのこだわり・とらわれを分かち合ったり、それぞれの能力の成長を尊重しサポートし合ったり、そんなことを一緒にやっていける仲間を絶賛募集中です。
コンサルファームとしての印象が強いとCULTIBASEのプロダクト開発は少しイメージしづらいかもしれませんが、なんとなく気になるという方、ぜひお声がけください!

明日18日目の記事は、コピーライターでありMIMIGURI社内に天然石の魅力を広める伝道師、高田さんです。お楽しみに!


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