Rouenから電車で1時間、ルー・アーヴルに行ってきました。この街のシンボルはコンクリートの建物。第二次世界大戦で街がまっさらになってしまい、その後オーギュスト・ペレ(Auguste Perret)によって再建されました。都市計画も評価され世界遺産に登録されています。街の入り口、ル・アーヴル駅もコンクリート造り。オーギュスト・ペレは、ベルギー、ブリュッセル生まれの建築家で、当時建材としてはまだ新しかった鉄筋コンクリートに着目したことから「コンクリートの父」と呼ばれています。都市再建されたのは1945~1964年で、他のフランスの都市とは全く違った雰囲気。街を歩くとフランスっぽくないなという印象を受けます。トラムの線路には芝が敷かれています。そして街中には彫刻やオブジェがちらほら海沿いにもありました印象派が生まれた港町ともいわれるル・アーヴルの海沿いを散歩して、マルロー美術館 (Musée Malraux) へ。モネ、ルノワール、ピサロからマルケ、ボナール、マティスなど近代の印象派の画家たちの作品を観ることができます。私が訪れたときは≪Né(e)s de l'écume et des rêves≫という企画展中でした。さて、街に戻ってやってきたのは、サン・ジョゼフ教会。この建物もオーギュスト・ペレの作品。ヨーロッパの教会を巡った中で、ここが一番好きかもしれません。中に入った瞬間、細かいステンドグラスとその独特で近代的な色彩に圧倒されます。時間の経過とともに表情を変える光が何とも魅力的。教会の次はビーチに。ここにもオブジェがあります。角度によって見え方が違う風はカラッとしていて気持ちいけれど、直射日光が刺さるように降り注いでいました。観光客というよりは、地元の人が多いのでしょうか?あんまり混んでいなくて快適。たくさん歩いてお腹もすいたので、海の近くのレストランに入りました。生ガキ、嫌いな食べ物の一つだったのに、一つ食べてみてびっくり。海水のしょっぱさに薄くてさっぱりした身がマッチして最高においしかった。