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漢方的な身体のみかた~気編

水やお茶でなく漢方茶をえらぶ理由

こんにちは。お茶好きの営業職のワーママ、さかいはるなです。前回、日常の水分摂取を漢方茶に変えることで快適になった話をしました。水やお茶ではなく漢方茶なのはなぜか?それは今の自分の悩みに合った成分を自分で選ぶことができるからです。
最適なお茶を選ぶために、まずは漢方の視点からみた身体のみかたを紹介していきますね。

気・血・水の生成と働き

はじめに、漢方(東洋医学)では人間のからだは気・血・水でできていると考えます。気はエネルギー、血は血液、水は血液以外の水とイメージいただければと思います。
健康であれば気血水がからだに充実して、滞りなく全身を巡っています。
逆に足りなくなったり、滞ったりすると、体の不調が現れるのです。
では、気・血・水について順に説明していきますね。
参考資料【花凛堂漢方薬局 漢方茶ブレンダー資料】

気とは?

気という言葉はみなさん日常生活の中でよく使っていると思います。
元気がない、やる気がない、これらの「気」がこの「気」です。つまり、気は人体のすべてに栄養を与え、それらが活動するエネルギー源となるのです。加えて水、血を体内に循環させるエネルギーにもなります。

気は何から作られるの?

親から受け継いだ「先天の気」(遺伝)と自然界の気「後天の気」(飲食物、空気)から人体の「気」ができると考えられています。
先天の気が少ないと、生まれつき人よりも元気がなかった疲れやすかったりしますし、先天の気は年齢とともに減っていくので、高齢になると気が不足してきます。
また先天の気が十分あっても、ちゃんとした食べ物や飲み物を摂らなかったり、きれいな空気を吸わなかったりすると後天の気が足りなくなり元気がなくなります。
新鮮なおいしい食べ物を食べたときに元気になったり、森や空気のきれいなところに行くと元気になったり。それが後天の気の影響なのです。
気は体を動かすエネルギーなのですが、その働きはほかにもあります。

気のはたらき

身体の器官の動きを活発にしたり、血や水を作り出し動かす作用があります。ですので気が弱まったり滞ると、成長が衰えたり、血や水の流れも滞り、むくみなどを引き起こします。
また人体の体温は気のおかげで保たれています。気に異常があると、寒気がしたり、手足の冷えが起こり、また気が滞ると熱となり発熱することがあります。 全身を外の邪気からまもる作用もあります。気が弱まると抵抗力が落ち、病気にかかりやすくなります。
気には血や水が身体から必要以上に流れ出さないように防止する役目があるので、不足すると不正出血や多尿、大量の汗、早漏など引き起こします。

気の病気

[ 気虚 ]

生体のエネルギーである「気」が不足した状態。
気虚の症状
・疲れやすい
・やる気がない
・声が小さい
・冷えやすい
・風邪をひきやすい
・不正出血
・汗をかきやすい

気虚になる原因はいろいろありますが、過労や動きすぎ、といった、持っている気以上の気を使うことで起こったり、気を使いすぎるなど気持ちの面での使いすぎでも気虚になります。
またもともと先天の気が少ない人や、加齢によって先天の気が減っている人、食べる量がすくない人、また食べていても胃腸が弱くてうまく吸収できない人も気虚になります。

そして気はあるけれど、滞っている状態を気滞といいます。

【気滞 】

気の循環がスムーズでなく、障害されて滞っている状態。
気滞の症状
・不安感
・のどがつまる感じ
・憂鬱な気分
・イライラしやすい
・みぞおちがつかえる感じ
・おなかにガスがたまる
・便秘と下痢を繰り返す
・生理前に胸がはる
・生理不順

気滞になる原因はストレスと運動不足です。

思い当たる症状はありましたでしょうか?
今一度ご自身の身体の症状を見つめなおすきっかけにしていただければと思います。

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